唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 和晉陵陸丞早春遊望
作者: 杜審言
獨有宦遊人,偏驚物候新。雲霞出海曙,梅柳渡江春。淑氣催黃鳥,晴光轉綠蘋。忽聞歌古調,歸思欲霑巾。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 独(ひと)り宦遊(かんゆう)の人有(ひとあ)り、偏(ひと)へに物候(ぶつこう)の新(あら)たなるに驚(おどろ)く 雲霞(うんか) 海(うみ)を出(い)でて曙(あ)け、梅柳江(ばいりゅうこう)を渡(わた)りて春(はる)なり 淑気(しゅくき) 黃鳥(こうちょう)を催(うなが)し、情光(せいこう) 綠蘋(りょひん)に転(てん)ず 忽(たちま)ち古調(こちょう)を歌(うた)ふを聞(き)き、帰思(きし) 巾(きん)を霑(うるほ)さんと欲(ほっ)す
独り宦遊の人有り、偏へに物候の新たなるに驚く 雲霞 海を出でて曙け、梅柳江を渡りて春なり 淑気 黃鳥を催し、晴光 綠蘋に転ず 忽ち古調を歌ふを聞き、帰思 巾を霑さんと欲す
わたしだけがただ異郷(いきょう)に任(にん)にある人(ひと)であるために、風物(ふうぶつ)気候(きこう)の変(へん)じて、春(はる)の装(よそお)いに一新(いっしん)してゆくのに、ひたすらおどろくのだ。朝焼(あさや)け雲(くも)が、大海(たいかい)の彼方(かなた)から生(う)まれ出(で)て、夜(よる)は明(あ)けてゆき、梅(うめ)の花(はな)と柳(やなぎ)の新緑(しんりょく)とが、長江(ちょうこう)の南(みなみ)から北(きた)へとしだいに渡(わた)ってゆく。 あたたかく和(やわ)らいだ巻(まき)の気配(けはい)は、こうらいうぐいすの鳴(な)く声(こえ)を誘(さそ)い出(だ)しており、春(はる)の明(あか)るい陽(ひ)ざしは、みどりの浮(う)き草(そう)にゆれ動(うご)いている。そのときふと古雅(こが)な都(みやこ)ぶりのあなたの歌(うた)を拝聴(はいちょう)し、わたしは帰心(きしん)をそそれられて、手巾(ハンカチ)をぬらす涙(なみだ)を流(なが)さんばかりである。
わたしだけがただ異郷に任にある人であるために、風物気候の変じて、春の装いに一新してゆくのに、ひたすらおどろくのだ。朝焼け雲が、大海の彼方から生まれ出て、夜は明けてゆき、梅の花と柳の新緑とが、長江の南から北へとしだいに渡ってゆく。 あたたかく和らいだ巻の気配は、こうらいうぐいすの鳴く声を誘い出しており、春の明るい陽ざしは、みどりの浮き草にゆれ動いている。そのときふと古雅な都ぶりのあなたの歌を拝聴し、わたしは帰心をそそれられて、手巾をぬらす涙を流さんばかりである。
仕官して他郷にある身は ことさらに 季節の変りに驚きやすい あかねさす雲霞が海上にわき出て 夜は明けはなれ 梅は咲き柳は芽ぐんで 江北江南一帯の春景色 こののどかな春の気に 黄鳥の鳴く音もさそわれ うららかな日の光に 緑なす浮き草はゆらぐ はからずも君がみやびたる 歌のしらべをきいて ふるさとの恋しさに 涙は巾をうるおすばかり
独(ひと)り宦遊(かんゆう)の人のみ有りて 偏( ひとえ)に驚(おどろ)く物候(ぶっこう)の新(あら)たなるに 雲霞(うんか) 海を出(い)でて曙(あ)け 梅柳(ばいりゅう) 江(こう)を渡って春(はる)なり 淑気(しゅくき) 黄鳥(こうちょう)を催(もよお)し 睛光(せいこう) 緑蘋(りょくひん)を転ず 忽(たちま)ち古調(こちょう)を歌うを聞き 帰思(きし) 巾(きん)を沾(うるお)さんと欲(ほっ)す
独り宦遊の人のみ有りて 偏に驚く物候の新たなるに 雲霞 海を出でて曙け 梅柳 江を渡って春なり 淑気 黄鳥を催し 睛光 緑蘋を転ず 忽ち古調を歌うを聞き 帰思 巾を沾さんと欲す
獨(ひと)り宦遊(くわんいう)の人有(ひとあ)り。 偏(ひとへ)に物候(ぶつこう)の新(あらた)なるに驚(おどろ)く。 雲霞(うんか) 海(うみ)を出(い)でて曙(あ)け、 梅柳(ばいりう) 江(かう)を度(わた)って春(はる)なり。 淑氣(しゅくき) 黄鳥(くわうてう)を催(もよほ)し、 晴光(せいくわう) 綠蘋(りょくひん)を轉(てん)ず。 忽(たちま)ち古調(こてう)を歌(うた)ふを聞(き)いて、 歸思(きし) 巾(きん)を沾(うるほ)さんと欲(ほっ)す。
獨り宦遊の人有り。 偏に物候の新なるに驚く。 雲霞 海を出でて曙け、 梅柳 江を度って春なり。 淑氣 黄鳥を催し、 晴光 綠蘋を轉ず。 忽ち古調を歌ふを聞いて、 歸思 巾を沾さんと欲す。
南方の任地におもむく官吏の身の上であってみれば、急に新春となるのを覚えて くりする。北方の都ではまだまだこんな陽氣になっていない。東の空が 真赤にやけて海の雲に反映するのが見え、やがて夜がすっかり明ける。梅には花がつき、柳が芽ぐみかけていて、揚子江をわたると、すっかり春景色だ。のどかな気がみなぎって黃鳥があちこちでさえずりそめているし、日の光が水にさしこんで、綠の水草がもうだいぶ茂っている。ところがあなたが古雅な調子の詩を吟ぜられるのを聞くと、北國の故郷のことが思い出されて涙があふれてきた。
ここに異郷づとめの役人がひとり、 季節の新しい変化にとりわけ驚く。 雲と霞は夜明けの紅に染まって海からのぼり、 梅と柳は長江を南に渡ったここでは春の風情。 のどかな春の気配にうぐいすのりはますます活発、 晴れわたった日の光に浮草の緑はいっそう鮮やか。 あなたが古風な詩を歌われるのを突然耳にして、 故郷への思いに涙でハンカチを濡らさんばかり。
独(ひと)り宦遊(かんゆう)の人(ひと)有(あ)り 偏(ひと)えに物候(ぶつこう)の新(あら)たなるに驚(おどろ)く 雲霞(うんか) 海(うみ)を出(い)でて曙(あ)け 梅柳(ばいりゅう) 江(こう)を渡(わた)りて春(はる)なり 淑気(しゅくき) 黄鳥(こうちょう)を催(うなが)し 晴光(せいこう) 綠蘋(りょくひん)を転(てん)ず 忽(たちま)ち古調(こちょう)を歌(うた)うを聞(き)き 帰思(きし) 巾(きん)を沾(うるお)さんと欲(ほっ)す
独り宦遊の人有り 偏えに物候の新たなるに驚く 雲霞 海を出でて曙け 梅柳 江を渡りて春なり 淑気 黄鳥を催し 晴光 綠蘋を転ず 忽ち古調を歌うを聞き 帰思 巾を沾さんと欲す
役目のたの他事にいる物独の身の上、 ふと、方物と気候がすっかり新たになっていることに気づいて、はっとさせられた。 彩雲や朝焼けが、東のかなたの大海から立ち昇って、空は明けそめ、 梅や柳は、川を渡って春のよそおいをこらす。 穏やかな春の雰囲気は、うぐいすの勝りをうながし、 晴れやかな陽光は、緑あざやかな浮き草の上にきらきら輝いている。 思いがけず、どこからか古ぶりの歌が聞こえてきて、 望郷の念に、ハンカチを沾ざんばかりの涙がこみ上げてきた。
独(ひと)り宦遊(かんゆう)の人(ひと)有(あ)りて 偏(ひと)えに物候(ぶつこう)の新(あら)たなるに驚(おどろ)く 雲霞(うんか) 海(うみ)を出(いで)て曙(あ)け 梅柳(ばいりゅう)江(こう)を度(わた)って春(はる)なり 淑気(しゅくき) 黄鳥(こうちょう)を催(うなが)し 晴光(せいこう) 綠蘋(りょくひん)を転(てん)ず 忽(たちま)ち聞(き)く古調(こちょう)を歌(うた)う 帰思(きし) 巾(きん)を沾(うるお)さんと欲(ほっ)す
独り宦遊の人有りて 偏えに物候の新たなるに驚く 雲霞 海を出て曙け 梅柳江を度って春なり 淑気 黄鳥を催し 晴光 綠蘋を転ず 忽ち聞く古調を歌う 帰思 巾を沾さんと欲す

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系