題名: | 侍宴長寧公主東莊應制 |
作者: | 李嶠 |
別業臨青甸,鳴鑾降紫霄。長筵鵷鷺集,仙管鳳皇調。樹接南山近,煙含北渚遙。承恩咸已醉,戀賞未還鑣。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
別業(べつげふ) 青甸(せいでん)に臨(のぞ)み、
鳴鑾(めいらん) 紫霄(しせう)を降(くだ)る。
長筵(ちゃうえん) 鵷鷺集(ゑんろあつま)り、
仙管(せんわん) 鳳凰調(ほうわうととの)ふ。
樹(じゅ)は南山(なんざん)に接(せつ)して近(ちか)く、
煙(けむり)は北渚(ほくしょ)を含(ふく)んで遙(はるか)なり。
恩(おん)を承(う)けて咸巳(みなすで)に醉(ゑ)ふ。
戀賞(れんしゃう)して未(いま)だ鑣(へう)を還(かへ)さず。
別業 青甸に臨み、 鳴鑾 紫霄を降る。 長筵 鵷鷺集り、 仙管 鳳凰調ふ。 樹は南山に接して近く、 煙は北渚を含んで遙なり。 恩を承けて咸巳に醉ふ。 戀賞して未だ鑣を還さず。 長寧公主の別荘は、樹木のあおあおと茂った地區にあたっている。皇帝の行幸をお迎えされて大宴會がもよおされた。長い筵をしきつらね、陪從の高位高官連が列をつくっていならび、天上の音樂とも疑われる微妙な演奏がはじまって、あたかも鳳凰の和鳴するようである。この別莊の風致のすばらしさ! 庭園の樹木は終南山につながって見え、池沼にかすむ靄は北の方の渚をもふくんで一つの景色になっている。われら群臣はこの盛宴に侍して皆十分の醉をつくしたのに、まだ戀々と感嘆してやまず 帰ることを忘れている。 |