題名: | 書邊事 |
作者: | 張喬 |
調角斷清秋,征人倚戍樓。春風對青塚,白日落梁州。大漢無兵阻,窮邊有客遊。蕃情似此水,長願向南流。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
澄み切ったこの秋空に
角笛の響きも断え
さきもりはとりでの楼に
身を倚せてもの思う
春風の青塚にわたる頃より
いま秋の陽は梁州に沈む
沙漠に敵の影もなく
遠き辺地に旅人の往来あり
願わくは胡の心も
この川の南に流れるごとく
永くわが中国に帰せんことを
調角(ちょうかく) 清秋(せいしゅう)に断(た)え 征人(せいじん) 戍楼(じゅろう)に倚(よ)る 春風(しゅんぷう) 青塚(せいちょう)に対し 白日 梁州(りょうしゅう)に落つ 大漠(たいばく) 兵阻(へいそ)無く 窮辺(きゅうへん) 客遊(きゃくゆう)有り 蕃情(ばんじょう) 此(こ)の水に似(に)て 長く願う 南に向かって流れんことを 調角 清秋に断え 征人 戍楼に倚る 春風 青塚に対し 白日 梁州に落つ 大漠 兵阻無く 窮辺 客遊有り 蕃情 此の水に似て 長く願う 南に向かって流れんことを 吹き鳴らす角笛は、澄みわたった秋空に吸いこまれるようにとだえて、遠征の兵士であるわたしは、物見やぐらに身を寄せて、もの思いにふける。春風の季節に、王昭君の墓に向かい、この地の守りについたが、今は、秋の太陽がこの辺境梁州の地に沈もうとしている。 この大砂漠に戦乱はなくなり、遠い辺境の地にも、のんびりと旅する人の姿が見える。外蛮の人の心が、この川の水のように、南に向かって静かに流れ続けてわが中国に帰服してほしいと、いつまでも願うばかりである。 調角(ちょうかく)清秋(せいしゅう)に断(た)え、征人(せいっじん) 戍楼(じゅろう)に倚(よ)る 春風(しゅんぶう) 青冢(せいちょう)に対(たい)し、白日(はくじつ) 梁州(りょうしゅう)に落(お)つ 大漠(たいばく) 兵阻無(へいそな)く、窮辺(きゅうへん) 客游有(かくゆうあ)り 蕃情(ばんじょう) 此(こ)の水(みづ)に似(に)て、長(なが)く願(なが)ふ 南(みなみ)に向(む)かひて流(なが)るるを 調角清秋に断え、征人戍楼に倚る 春風 青冢に対し、白日 梁州に落つ 大漠 兵阻無く、窮辺 客游有り 蕃情 此の水に似て、長く願ふ 南に向かひて流るるを 吹き鳴らす角笛は、澄みわたった秋空に吸いこまれるようにとだえて、遠征の兵士であるわたしは、物見やぐらに身を寄せて、もの思いにふける。春風の季節に、王昭君の墓に向かい、この地の守りについたが、今は、秋の太陽がこの辺境梁州の地に沈もうとしている。 この大砂漠に戦乱はなくなり、遠い辺境の地にも、のんびりと旅する人の姿が見える。外蛮の人の心が、この川の水のように、南に向かって静かに流れ続けてわが中国に帰服してほしいと、いつまでも願うばかりである。 調角(ちょうかく)清秋(せいしゅう)に断(た)え、征人(せいっじん) 戍楼(じゅろう)に倚(よ)る 春風(しゅんぶう) 青冢(せいちょう)に対(たい)し、白日(はくじつ) 梁州(りょうしゅう)に落(お)つ 大漠(たいばく) 兵阻無(へいそな)く、窮辺(きゅうへん) 客游有(かくゆうあ)り 蕃情(ばんじょう) 此(こ)の水(みづ)に似(に)て、長(なが)く願(なが)ふ 南(みなみ)に向(む)かひて流(なが)るるを 調角清秋に断え、征人戍楼に倚る 春風 青冢に対し、白日 梁州に落つ 大漠 兵阻無く、窮辺 客游有り 蕃情 此の水に似て、長く願ふ 南に向かひて流るるを |