題名: | 白菊雜書四首 二 |
作者: | 司空圖 |
四面雲屏一帶天,是非斷得自翛然。此生只是償詩債,白菊開時最不眠。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
私の四方をとりまく白い菊は、まるでキラキラ光る雲母の屏風。頭上には一すじの帯を思わせる青い空。ようやく浅はかな是非判断の心から解き放たれて、心の中にはすでに何のわだかまりもなくなった。私のこの人生は、ただ前世で借りた詩歌の負債を返済するためにだけあるのだ。だからこそ 、白い菊が美しく咲きにおうと、詩心をかきたてられて、夜もおちおち寝つけなくなるのだ。
四面(しめん)の雲屏(うんぺい) 一帯(いったい)の天(てん) 是非(ぜひ)を断(だん)じ得(え)て 自(おのずか)ら翛然(しょうぜん)たり 此(こ)の生(せい)は只是(ただ) 詩債(しさい)を償(つぐな)うのみ 白菊(はくぎく)開(ひら)く時(とき) 最(もっと)も眠(ねむ)られず 四面の雲屏 一帯の天 是非を断じ得て 自ら翛然たり 此の生は只是 詩債を償うのみ 白菊開く時 最も眠られず |