唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 和姚給事寓直之作
作者: 宋之問
清論滿朝陽,高才拜夕郎。還從避馬路,來接珥貂行。寵就黃扉日,威回白簡霜。柏臺遷鳥茂,蘭署得人芳。禁靜鐘初徹,更疎漏漸長。曉河低武庫,流火度文昌。寓直恩徽重,乘秋藻翰揚。暗投空欲報,下調不成章。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 姚君に對するよい評判が朝廷にみちみちていたので、高い才能が認められて、給事中の榮職につかれることになった。君が侍御史であったときは、昔、その乗馬が人に避けられたという桓典のように衆人から畏敬された。そこから貂を冠にさしはさむ榮職の勤務に拔擢されたもうた。天子の恩寵により黄門給事として天顔に咫尺することになられたが、それには國憲の正しさを守って何物をもはばからなかった君の威名が聞こえていたからであろう。御史臺に勤務されたころは、君の力によりその柏の茂りを増し、秘書省に勤務されたころは、別名を蘭署というとおり、君の人柄によって蘭の花のようにかおったものであった。 さて、君は今、門下省に當直されて、高作をものしてわたしに贈られたが、宮中の夜は静肅で、鐘の音もよくとおり、夜の更けてゆくのも間遠に感ぜられ、漏刻のひびきも次第に長く聞こえてくる。曉けがたになると、天の川が武器庫の上にたれ、さそり座の赤い星が宮殿の上をわたってゆく。まことに、この世ならぬ天上界のすがたである。まして、姚君が當直される御殿は特別の恩旨によるもので、光榮の次第と考えられている。それにさわやかな秋の氣分に乘じてできた御作は、なかなかりっぱなもので、それをわたしのような無能な連中にお贈りくださったことは、じつにもったいない話である。もちろん、およばずながらお返ししたい氣持ちはあるが、なんといっても格調の低いもので、こんなできそこないのものになったことは、まことにおはずかしい。
清論(せいろん) 朝陽(てうやう)に滿(み)ち、高才(かうさい) 夕郎(せいろう)に拝(はい)す。還(ま)た馬(うま)を避(さ)くる路(みち)より、來(きた)りて貂(てう)を珥(さしはさ)む行(かう)に接(せつ)す。寵(もよう)は就(な)る 黄扉(くわうひ)の日(ひ)。威(え)は廻(みぐ)る 白簡(はくかん)の霜(しも)。柏臺(はくだい) 鳥(とり)を遷(うつ)して茂(しげ)り、蘭署(らんしょ) 人(ひと)を得(え)て芳(かんば)し。禁静(きんしづか)にして鐘(かね)初(はじ)めて徹(とほ)り、更疎(かうそ)にして漏(ろう)更(さら)に長(なが)し。曉河(げうか) 武庫(ぶこ)に低(た)れ、流火(りうくわ) 文昌(ぶんしゃう)を度(わた)る。寓直(ぐうちょく) 光輝(くわうき)重(おも)く、秋(あき)に乘(じょう)じて藻翰揚(さうかんあが)る。暗投(わんとう) 空(むな)しく報(ほう)ぜんと欲(ほつ)するも、下調(かてう) 章(しゃう)を成(な)さず。
清論 朝陽に滿ち、高才 夕郎に拝す。還た馬を避くる路より、來りて貂を珥 む行に接す。寵は就る 黄扉の日。威は廻る 白簡の霜。柏臺 鳥を遷して茂り、蘭署 人を得て芳し。禁静にして鐘初めて徹り、更疎にして漏更に長し。曉河 武庫に低れ、流火 文昌を度る。寓直 光輝重く、秋に乘じて藻翰揚る。暗投 空しく報ぜんと欲するも、下調 章を成さず。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系