題名: | 渡漢江 |
作者: | 李頻 |
嶺外音書絕,經年復歷春。近鄉情更怯,不敢問來人。 | |
英譯: |
Beyond the mountain passes, there were no more letters.
Winter is gone, now it is Spring.
As I near home, I am filled with worry.
I am afraid to question the travelers who come along the road.
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日譯: |
嶺南に流されてからたよりも絶え
冬を経てまた春を迎えた
今ふるさとに近づくほどに
胸がさわぎ
往き逢うひとに声かけて
たずねてみる勇気が出ぬ
嶺外(れいがい) 音書(いんしょ)絶(た)え 冬を経(へ)て 復(また)立春(りつしゅん) 郷(きょう)に近づけば情(じょう)更(さら)に怯(きょう)なり 敢(あ)えて来人(らいじん)に問わず 嶺外 音書絶え 冬を経て 復立春 郷に近づけば情更に怯なり 敢えて来人に問わず 嶺外の辺地にあっては、故郷からの便りもとだえたままで、冬を過ごし、また立春の日を迎えた。 わたしは今、帰郷の途につき、この漢江を渡って、いよいよ故郷に近づくことになったのだが、かえっていよいよ臆病な心情になってゆく。だから思いきって故郷からやって来る旅人に故郷のことを問いかけることができないのだ。 嶺外(れいがい) 音書(いんしょ)絶(た)え、 冬(ふゆ)を経(へ)て 復(ま)た立春(りっしゅん) 郷(きょう)に近(ちか)づけば 情更(じょうさら)に怯(きょう)なり、敢(あ)へて来人(らいじん)に問(と)はず 嶺外 音書絶え、 冬を経て 復た立春 郷に近づけば 情更に怯なり、敢へて来人に聴問はず |