題名: | 扈從登封途中作 |
作者: | 宋之問 |
帳殿鬱崔嵬,仙遊實壯哉。曉雲連幕捲,夜火雜星回。谷暗千旗出,山鳴萬乘來。扈從良可賦,終乏掞天才。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
帳殿(ちゃうでん) 鬱(うつ)として崔嵬(さうくわい)。
仙遊(せんいう) 實(じつ)に壯(さう)なる哉(かな)。
曉雲(げううん) 幕(まく)に連(つらな)りて捲(ま)き、
夜火(やくわ) 星(ほし)に雜(まじは)りて囘(めぐ)る。
谷暗(やにくら)くして千旗出(せんきい)で、
出鳴(やまな)りて萬乗來(ばんじょうきた)る。
扈遊(こいう) 良(まこと)に賦(ふ)す可(べ)し。
終(つひ)に掞天(えんてん)の才(さい)に乏(とぼ)し。
帳殿 鬱として崔嵬。 仙遊 實に壯なる哉。 曉雲 幕に連りて捲き、 夜火 星に雜りて囘る。 谷暗くして千旗出で、 出鳴りて萬乗來る。 扈遊 良に賦す可し。 終に掞天の才に乏し。 天子が封禪のために泰山に行幸され、行在所として幄舍が設けられたが、それは高 大なもので、さすがは周圍を壓倒するような盛んな御威光である。 暁に幕をまけば山の雲ももろとも にまきあげられ、夜は衛士のささげる炬火が空の星とまじって囘轉する ように見える。 暗い谷合から、しずしずと旗指物があらわれ出てくるかと見れば、山嶽をどよもして車馬の行列がえんえんとつづいてゆく。自分は隨行の文士として、この千載一遇の盛事に際會し、あっぱれ詩賦をつくって、この千載一遇の盛事を敍して天子の御徳を謳歌すべきはずである。 が、それにしても昔の部馬相如や揚雄のように、御前において發揮できるような才能がないことは殘念至極である。 |