題名: | 折楊柳七首 一 |
作者: | 段成式 |
枝枝交影鎖長門,嫩色曾沾雨露恩。鳳輦不來春欲盡,空留鶯語到黃昏。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
柳の枝と枝は影をまじえ、深く長門宮をとざしている。新芽のふいたわかわかしいとき、以前は雨露のめぐみにうるおうてきたものだった。いまは、みかどの御興もおいでにならず、春も過ぎてゆこうとしている。ただむなしくうぐいすの鳴く普だけをとどめて、今日もたそがれてゆく。
枝枝(しし) 影(かけ)を交(まじ)へて長門(ちゃうもん)を鎖(とざ)す。嫩色(どんしょく) 曾(かつ)て霑(うるほ)ふ 雨露(うろ)の恩(おん)。鳳輦(ほうれん)來(きた)らず 春(はる)盡(つ)きんとす。空(むな)しく鶯語(あうご)を留(とど)めて黄昏(くわうこん)に到(いた)る。 枝枝 影を交へて長門を鎖す。嫩色 曾て霑ふ 雨露の恩。鳳輦來らず 春盡きんとす。空しく鶯語を留めて黄昏に到る。 |