題名: | 至端州驛見杜五審言沈三佺期閻五朝隱王二無競題壁慨然成詠 |
作者: | 宋之問 |
逐臣北地承嚴譴,謂到南中每相見。豈意南中岐路多,千山萬水分鄉縣。雲搖雨散各翻飛,海闊天長音信稀。處處山川同瘴癘,自憐能得幾人歸。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
追放された臣下は北方の都で、きびしいとがめをこうむった。それで命令されて嶺南の瀧州に流されたが、したしい友人仲間がみんないっしょに嶺南へやられたので、せめてのなぐさめに、みながいつも顔をあわせることができると思っていた。ところが意外なことに、嶺南といっても、なかなか廣いもので、わかれ路がたくさんあって、 數千の山、數萬の川が各自の行くさきを分けへだてているではないか。われわれは千切れ雲が移ってゆくように、また雨のつぶが亂れ散るように、あちらこちらと飛ばされて行った。海は廣く、天は長く、お互いのあいだには音信を通ずることも容易でない。まして行くさきざきの山川は、みな毒氣がたちこめている地方だ。自分ながらかわいそうになってくることには、われわれのうち、何人が無事で都に帰ることができようか。
逐臣(ちくしん) 北地(ほくち)にて嚴譴(げんけん)を承(う)け、調(てう)せられて南中(なんちゅう)に到(いた)って每(つね)に相見(あひみ)んと。 豈意(あにおも)はんや南中(なんちゅう)は岐路(きろ)多(おほ)く、 千山萬水()せんざんばんす) 郷縣(きゃうけん)を分(わか)たんとは。雲(くもう)搖(ご)き雨(あめ)散(さん)じて各々(おのおの)飜(ひるがへ)り飛(と)び、 海(うみ)闊(ひろ)く天(てん)長(なが)うして音信(おんしん)稀(まれ)なり。處處(しょしょ)の山川(さんせん) 同(おな)じく瘴癘(しゃうれい)。自(みづか)ら憐(あは)れむ 能(よ)く幾人(いくにん)か歸(かへ)ることを得(え)ん。 逐臣 北地にて嚴譴を承け、調せられて南中に到って每に相見んと。 豈意はんや南中は岐路多く、 千山萬水 郷縣を分たんとは。雲搖き雨散じて各ぇ飜り飛び、 海闊く天長うして音信稀なり。處處の山川 同じく瘴癘。自ら憐れむ 能く幾人か歸ることを得ん。 |