唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 蘇武廟
作者: 溫庭筠
蘇武魂銷漢使前,古祠高樹兩茫然。雲邊雁斷胡天月,隴上羊歸塞草煙。廻日樓臺非甲帳,去時冠劒是丁年。茂陵不見封侯印,空向秋波哭逝川。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 蘇武は漢の使者の前に出たとき どんなに魂も消える思いであったか 古い祠と高い木は 昔を知る由もない 雲間に雁の形絶えるとき 胡地の月はいかに冴えていたか 丘の上の羊の帰るとき いかに辺塞の草原は夕もやに煙っていたか 冠をいただき剣を帯びて 出かけたときはまだ二十歳 帰れば昔の帳台は もはや姿を変えていた 武帝もすでに崩じては 侯に封ぜられることも無く 空しく秋の水に向かって 近いて帰らぬ歳月を 声あげて哭したことであろう
蘇武魂(そぶこん)は消(しょう)す漢使の前(まえ) 古祠(こし) 高樹 両(ふたつ)ながら茫然 雲辺(うんぺん) 雁(がん)は断ゆ 胡(こ)天の月 隴上(ろうじょう) 羊(ひつじ)は帰る 塞草(さいそう)の烟(けむり) 廻(かえ)る日 楼台 甲帳(こうちょう)に非(あら)ず 去(ゆ)きし時 冠剣(かんけん) 是(こ)れ丁(てい)年 茂陵(もりょう) 見ず封侯(ほうこう)の印(いん) 空(むな)しく秋波に向かって逝川(せいせん)を哭(こく)す
蘇武魂(そぶこん)は消(しょう)す漢使の前(まえ) 古祠(こし) 高樹 両(ふたつ)ながら茫然 雲辺(うんぺん) 雁(がん)は断ゆ 胡(こ)天の月 隴上(ろうじょう) 羊(ひつじ)は帰る 塞草(さいそう)の烟(けむり) 廻(かえ)る日 楼台 甲帳(こうちょう)に非(あら)ず 去(ゆ)きし時 冠剣(かんけん) 是(こ)れ丁(てい)年 茂陵(もりょう) 見ず封侯(ほうこう)の印(いん) 空(むな)しく秋波に向かって逝川(せいせん)を哭(こく)す
蘇武は、漢の昭帝からの使者の前で、感動のあまり魂を奪われたようなありさまとなったが、今、この古いほこらと、高い樹木とは、ともにただ長い年月を経ているだけで、蘇武のそのことなど全く知らないようすである。 蘇武が見たものは、はるかな雲の流れる果てに、音信をもたらす雁の姿も消え失せて、胡地の空にかかっている月であり、丘の上を羊の群が帰って行く、辺境の草原に立ちこめるもやであった。 匈奴から帰国した時、武帝の宮殿のとばりは、かつて宮中第一を誇った豪華な甲帳ではなくなっていたが、蘇武が匈奴に向かって出発した時は、かんむりとつるぎとを帯びた姿も若々しい強壮の若者であったのだ。 武帝の葬られた茂陵に諸でては、諸侯の印綬を与えられることもなく、ただ、秋の川波に向かって、過ぎ去って返ることのない十九年の歳月を惜しんで、嘆き泣くばかりであった。
蘇武(そぶ) 魂(たましひ)は銷(き)ゆ 漢使(かんし)の前(まへ) 古祠(こし) 高樹(こうじゅ) 両(ふた)つながら茫然(ぼうぜん) 雲辺(うんべん) 雁(がん)は断(た)ゆ 胡天(こでん)の月(つき) 隴上(ろうじょう)羊(ひつじ)は帰(かへ)る 塞草(さいそう)の煙(けむり) 迴日(かいじつ) 楼台(ろうだい) 甲帳(じうちょう)に非(あら)ず 去時(きょじ) 冠剣(かんけん) 是(こ)れ丁年(てんねん) 茂陵(もりょう) 見(み)ず 封侯(ほうこう)の印(いん) 空(むな)しく秋波(しゅうは)に向(む)かひて 逝川(せいせん)を哭(こく)す
蘇武 魂は銷ゆ 漢使の前 古祠 高樹 両つながら茫然 雲辺 雁は断ゆ 胡天の月 隴上羊は帰る 塞草の煙 迴日 楼台 甲帳に非ず 去時 冠剣 是れ丁年 茂陵 見ず 封侯の印 空しく秋波に向かひて 逝川を哭す

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系