題名: | 楚江懷古三首 一 |
作者: | 馬戴 |
露氣寒光集,微陽下楚丘。猨啼洞庭樹,人在木蘭舟。廣澤生明月,蒼山夾亂流。雲中君不降,竟夕自悲秋。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
秋(あき)の露(つゆ)を含(ふく)んだ大気(たいき)の中(なか)に、冷(さめ)たくさびしい夕方(ゆうがた)の光(ひかり)が集(あつ)まって、かすかな光源(こうげん)となった夕日(ゆうひ)は、楚(そ)の国(くに)の山(やま)なみに沈(しず)んでゆく。
猿(さる)が洞庭湖畔(どうていこはん)の樹(き)の中(なか)で鳴(な)いており、わが身(み)は、美(うつく)しい木蘭(もくらん)の舟(ふね)に乗(の)っている。洞庭湖(どうていこ)一帯(いったい)の広(ひろ)い水沢(みずさわ)に明月(めいげつ)が上り、背黒(せぐろ)い日暮(ひぐ)れの山(やま)なみを、乱(なが)れ流(なが)れる川水(かわみず)が、はさみこんでいるようだ。
昔(むかし)、屈原(くつ げん)が描(えが)き求(もと)めた雪(ゆき)の神(かみ)のような救(すく)いの神(かみ)の姿(すがた)は、ついに見(み)えないままに、一晩中(ひとばんじゅう)わたしは秋(あき)の悲(かな)しい気分(きぶん)にひたり続(つづ)けるのだ。
秋の露を含んだ大気の中に、冷たくさびしい夕方の光が集まって、かすかな光源となった夕日は、楚の国の山なみに沈んでゆく。 猿が洞庭湖畔の樹の中で鳴いており、わが身は、美しい木蘭の舟に乗っている。洞庭湖一帯の広い水沢に明月が上り、背黒い日暮れの山なみを、乱れ流れる川水が、はさみこんでいるようだ。 昔、屈原が描き求めた雪の神のような救いの神の姿は、ついに見えないままに、一晩中わたしは秋の悲しい気分にひたり続けるのだ。 露気(ろき) 寒光(かんこう)集(あつ)まり、微陽(びよう) 楚丘(そきゅう)に下(くだ)る 猿(さる)は洞庭(どうてい)の樹(き)に啼(な)き、人(ひと)は木蘭(もくらん)の舟(ふね)に在(あ)り 広沢(こうたく) 明月(めいげつ)生(しょう)じ、蒼山(そうざん)乱流(らんりゅう)夾(さしはさ)む 雲中(うんちゅう) 君(きみ)は見(み)えず、竟夕(きょうせき)自(おのずか)ら秋(あき)を悲(かな)しむ 露気 寒光集まり、微陽 楚丘に下る 猿は洞庭の樹に啼き、人は木蘭の舟に在り 広沢 月生じ、蒼山乱流夾む 雲中 君は見えず、竟夕自ら秋を悲しむ 露気凝って冷光をたたえ うすら日は楚山に沈む 猿は啼く洞庭の樹 人は泛ぶ木蘭の舟 広漠たる湖に明月のぼり 蒼々たる山は乱流をはさむ 雲中の君を想えど見えず 終夜ひとり秋を悲しむ 露気(ろき) 寒光(かんこう)集まり 微陽(びよう) 楚丘(そきゅう)に下(くだ)る 猿(さる)は洞庭(どうてい)の樹(き)に啼(な)き 人は木蘭(もくらん)の舟に在(あ)り 広沢(こうたく) 明月(めいげつ)生(しょう)じ 蒼山(そうざん) 乱流を夾(はさ)む 雲中(うんちゅう)君(くん)は見(み)えず 竟夕(きょうせき) 自(おの)ずから悲秋(ひしゅう) 露気 寒光集まり 微陽 楚丘に下る 猿は洞庭の樹に啼き 人は木蘭の舟に在り 広沢 明月生じ 蒼山 乱流を夾む 雲中君は見えず 竟夕 自ずから悲秋 |