題名: | 瑤池 |
作者: | 李商隱 |
瑤池阿母綺窗開,黃竹歌聲動地哀。八駿日行三萬里,穆王何事不重來。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
瑤池の西王母は
美しい窓を開いてもてなしたが
帰途は大雪に逢って
「黄竹」の哀歌に天地を動かしたという
穆王の八駿は
日に三万里を行くというに
なぜに再び
この仙境に来なかったのか
瑤池(ようち)の阿母(あぼ) 綺窗(きそう)開く 黄竹(こうちく)の歌声(かせい) 地を動かして哀(かな)しむ 八駿(しゅん) 日(ひ)に行(ゆ)く三万里 穆王(ぼくおう) 何事(なにごと)ぞ重(かさ)ねて来(き)たらざる 瑤池の阿母 綺窗開く 黄竹の歌声 地を動かして哀しむ 八駿 日に行く三万里 穆王 何事ぞ重ねて来たらざる 豪華な雲母のびょうぶの奥に、ともしびの光が深々と見えるころ、天の川はしだいに傾いて、夜明けの星も消えてゆく。 嫦娥は不死の薬をその夫から盗んだこと、きっと月の世界に去ってから後悔したにちがいない。遠い青海原の彼方の青く広がる月世界の空に、嫦蛾のかき立てられる、その夜ごとの思いよ。その思いこそ、今のわが思いそのものである。 瑶池(ようち)の阿母(あぼ) 綺(き)牎(そう)開(ひら)き 黃竹(こうちく)の歌声(かせい) 地(ち)を動(うご)かして哀(かな)し 八駿(はつしゅん) 日(ひ)に行(い)くこと 三万里(さんまんり) 穆王(ぼくおう) 何事(なにごと)ぞ 重(かさ)ねては来(きた)らざる 瑶池の阿母 綺牎開き 黃竹の歌声 地を動かして哀し 八駿 日に行くこと 三万里 穆王 何事ぞ 重ねては来らざる 昔、崑崙山上の瑶池のほとりに住んだ西王母は、美しい飾り窓を開いて、周の穆王を迎えたが、その帰路の黄竹の地では、大雪に出会って黄竹の歌を作り、その歌声は、大地をゆり動かさんばかりに哀しかったという。 穆王は、八頭の駿馬を駆って、一日に三万里の道のりを行ったというのに、穆王はその後、どうして二度とはこの瑶池を訪ねなかったのであろうか仙境は、再びは訪れ得ぬものであるらしい。 瑶池(ようち)の阿母(あぼ) 綺(き)牎(そう)開(ひら)き 黃竹(こうちく)の歌声(かせい) 地(ち)を動(うご)かして哀(かな)し 八駿(はつしゅん) 日(ひ)に行(い)くこと 三万里(さんまんり) 穆王(ぼくおう) 何事(なにごと)ぞ 重(かさ)ねては来(きた)らざる 瑶池の阿母 綺牎開き 黃竹の歌声 地を動かして哀し 八駿 日に行くこと 三万里 穆王 何事ぞ 重ねては来らざる |