題名: | 隋宮 |
作者: | 李商隱 |
乘興南遊不戒嚴,九重誰省諫書函。春風舉國裁宮錦,半作障泥半作帆。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
煬帝は興にまかせて江都にあそび
少しも警戒を厳にせず
宮中誰も諫書を省みるものがなかった
国中から献る鈴をば
半ばは馬上の障泥とし
興(じょう)に乗(じょう)じて南遊して 戒厳(かいげん)せず 九重(ちょう) 誰か省(かえり)みん 諫書(かんしょ)の函(かん) 春風(しゅんぶう) 拳国(きょこく) 宮錦(きゅうきん)を裁(さい)し 半(なか)ばは障泥(しょうでい)と作(な)し 半(なか)ばは帆(はん)と作(な)す 興に乗じて南遊して 戒厳せず 九重 誰か省みん 諫書の函 春風 拳国 宮錦を裁し 半ばは障泥と作し 半ばは帆と作す 興にまかせて隋の煬帝は、しばしば南方の多くの離宮に遊楽の行幸を行い、国の警備を厳しくすることを怠った。そのようなありさまだったから宮中において、いったいだれが、天子へのいさめの書状を入れる箱のことなどに、心をくばる者があろうか。 春風の吹く農繁期に、国中から集めつくしたすべての宮中の貴重な錦を仕立て上げて、その半分は、馬具のどろよけとし、また、半分は、船の帆として、遊楽にふけったのであった。 興(きょう)に乗(じょう)じ南遊(なんゆう)して 戒厳(かいげん)せず 九重(きゅうちょう) 誰(たれ)か省(かへり)みん 諫書(かんしょ)の函(かん) 春風(しゅんぶう) 挙国(きょこく) 宮錦(きゅうきん)を裁(さい)し 半(なか)ばは障泥(しょうでい)と作(な)し 半(なか)ばは帆(はん)と作(な)す 興に乗じ南遊して 戒厳せず 九重 誰か省みん 諫書の函 春風 挙国 宮錦を裁し 半ばは障泥と作し 半ばは帆と作す |