唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 籌筆驛
作者: 李商隱
猿鳥猶疑畏簡書,風雲常爲護儲胥。徒令上將揮神筆,終見降王走傳車。管樂有才終不忝,關張無命欲何如。他年錦里經祠廟,梁父吟成恨有餘。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 猿の声 鳥の鳴く音も 今なおきびしい軍令を畏れるごとく 空ゆく風雲も 古き陣営の柵をまもるかのよう 諸葛が神妙な筆を抑った謀も空しく ついに蜀の後主は駅車を馳せて魏に降った 管仲楽毅に劣らぬ才をもちながら 関羽張飛の武運拙くどうすることもできなかった いつの日か成都城外諸葛の祠に詣でて 彼が愛した梁父吟を誦するならば さらに限りない遺恨を覚えることだろう
猿鳥 猶(なお)疑う 簡書を畏(おそ)るるかと 風雲 常(つね)に為(ため)に儲胥(ちょしょ)を護(まも)る 徒(いたずら)に上将をして神筆を揮(ふる)わしめ 終(つい)に見る 降王(こうおう)の伝車を走らすを 管楽才有り 元(もと)より忝(は)じず 関張命(まい)無し 何如(いかん)せんと欲する 他年 錦里(きんり) 祠廟(しびょう)を経(へ)ば 梁父(りょうほ)吟(ぎん)成って 恨(うら)み余(あま)り有り
猿鳥 猶疑う 簡書を畏るるかと 風雲 常に為に儲胥を護る 徒に上将をして神筆を揮わしめ 終に見る 降王の伝車を走らすを 管楽才有り 元より忝じず 関張命無し 何如せんと欲する 他年 錦里 祠廟を経ば 梁父吟成って 恨み余り有り
三国時代、蜀漢の諸葛孔明が、出陣の度ごとに、はかりごとをめぐらしたという、この地に立てば魚や鳥までが、今もなお、孔明の率いる軍の規律の厳格さを恐れているようであり、そこに漂う風や雲も、いつまでも孔明のために、陣営の垣を守護し続けているかのようである。 しかし、史実はただ、総大将の孔明にたぐいまれな名文出師の表を書き上げさせただけで、結局は、降伏した王後主劉禅が、駅馬車を走らせて洛陽に送られるという結果を招いてしまっただけなのだ。 孔明は、自らを比した管仲・楽毅の才能をあわせ持ちつつ、まことにその名を恥ずかしめることがなかったのだが、勇将関羽・張飛の命運が絶たれては、どうすることもできなかったのだ。 わたしがいつの日か、成都の地に、孔明を祭る武侯廟を訪ねたならば、孔明の愛唱した梁父吟を口ずさみ終わるとき、梁父吟にこめられている痛恨の思いが、あふれ出てやまないであろう。
魚鳥(ぎょちょう) 猶(な)ほ疑(うたが)ふ 簡書(かんしょ)を畏(おそ)るるかと 風雲(ふううん) 常(つね)に為(ため)に 儲胥(ちょうしょ)を護(まも)る 徒(いたづ)ら上将(じょうしょう)をして 神筆(しんびつ)を揮(ふる)はしめ 終(つひ)に見(み)る 降王(こうおう)の伝車(でんしゃ)を走(はし)らすを 管楽(かんがく) 才有(さいあ)り 真(まこと)に忝(は)づかしめざるも 関張(かんちょう) 命無(めいな)し 何如(いかん)せんと欲(ほっ)する 他年(たねん) 錦里(きんり)に 祠廟(しびょう)を経(へ)なば 梁父(りょうほ) 吟成(ぎんな)りて 恨(うら)み余(あま)り有(あ)らん
魚鳥 猶ほ疑ふ 簡書を畏るるかと 風雲 常に為に 儲胥を護る 徒ら上将をして 神筆を揮はしめ 終に見る 降王の伝車を走らすを 管楽 才有り 真に忝づかしめざるも 関張 命無し 何如せんと欲する 他年 錦里に 祠廟を経なば 梁父 吟成りて 恨み余り有らん

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系