唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 隋宮
作者: 李商隱
紫泉宮殿鎖煙霞,欲取蕪城作帝家。玉璽不緣歸日角,錦帆應是到天涯。于今腐草無螢火,終古垂楊有暮鴉。地下若逢陳後主,豈宜重問後庭花。
英譯: When gaily the Emperor toured the south Contrary to every warning, His whole empire cut brocades, Half for wheel-guards, half for sails.
The impulsive king toured southward, carefree and gay. Who dare deter the trip and be his anger's prey? The whole kingdom was mobilised, like the spring gales, Busy cutting silks, half for wheel-guards, half for sales.
He toured the south impetuously, without any due precaution – Behind the ninefold gates of his palace remonstrances went unheeded. In the spring breeze the whole country cut up the palace silks, Half to make his saddle cloths, half to make his sails.
日譯: 長安の宮殿は霞のとざすに任せ この揚州に都しようとした煬帝は もし王位が唐の高祖の手に落ちねば 錦の帆をあげてさらに南に 天の涯まで進んだろう 今は枯れ草に螢も飛ばず 昔ながらに楊柳の枝に 夕の鳥がとまっているばかり もしあの世で陳の後主に出あっても ふたたび後庭花の舞は求めにくいことだろう
紫泉(しせん)の宮殿は煙霞(えんか)に鎖(と)ざされ 蕪城(ぶじょう)を取って帝家(ていか)と作(な)さんと欲す 玉璽(ぎょくじ) 日角(につかく)に帰するに緑(よ)らずんぱ 錦帆(さんばん) 応(まさ)に是(こ)れ天涯に到りしなるべし 今に於(おい)て腐草(ふそう)螢火(けいか)無く 終古 垂楊(すいよう)に暮鴉(ぼあ)有り 地下 若(も)し陳(ちん)の後主( こうしゅ)に逢わば 豈(あに)宜(よろ)しく重ねて後庭花(こうていか)を問うべけんや
紫泉の宮殿は煙霞に鎖ざされ 蕪城を取って帝家と作さんと欲す 玉璽 日角に帰するに緑らずんぱ 錦帆 応に是れ天涯に到りしなるべし 今に於て腐草螢火無く 終古 垂楊に暮鴉有り 地下 若し陳の後主に逢わば 豈宜しく重ねて後庭花を問うべけんや
首都長安の紫泉宮は、立ちこめるもやの彼方にさえぎられたままにうち捨てられて、隋の煬帝は荒廃した広陵の町を帝都としようとした。天子の玉印が、もし日角の天子の相を備えた唐の高祖の手に落ち着かなかったら、煬帝の豪奢な船は、空の果てまで走り続けてその遊蕩は、とどまることがなくなって)しまったであろう。 今、この煬帝の宮殿のあたりにくさった草のみあって、それから生ずるというほたるの光は見えず、いつまでもしだれ柳に夕暮れのからすが集まっているばかり。煬帝が生前に夢で会ったという陳の亡国の天子叔宝に、あの世でもまた会うことがあっても、どうしてもう一度「後庭花」の歌舞を問い求めることができようか、隋の煬帝もまた陳の後主と同じく、亡国の運命をたどったのだから。
紫泉(しせん)の宮殿(きゅうでん) 煙霞(えんか)に鎖(とざ)され 蕪城(ぶじょう)を取(と)りて 帝家(ていか)と作(な)さんと欲(ほっ)す 玉璽(ぎょくじ) 日角(につかく)に帰(き)するに縁(よ)らずんば 錦帆(きんばん) 応(まさ)に是(こ)れ天涯(てんがい)に到(いた)りしなるべし 今(いま)に於(おい)て 腐草(ふそう)に蛍火(けいか)無(な)く 終古(しゅうこ) 垂楊(しうよう)に暮鴉(ぼあ)有(あ)るのみ 地下(ちか)に若(も)し陳(ちん)の後主(こうしゅ)に逢(あ)はば 豈(あ)に宜(よろ)しく重(かさ)ねて後庭花(こうていか)を問(と)ふべけんや
紫泉の宮殿 煙霞に鎖され 蕪城を取りて 帝家と作さんと欲す 玉璽 日角に帰するに縁らずんば 錦帆 応に是れ天涯に到りしなるべし 今に於て 腐草に蛍火無く 終古 垂楊に暮鴉有るのみ 地下に若し陳の後主に逢はば 豈に宜しく重ねて後庭花を問ふべけんや

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系