題名: | 贈別二首 一 |
作者: | 杜牧 |
娉娉褭褭十三餘,豆蔻梢頭二月初。春風十里揚州路,卷上珠簾總不如。 | |
英譯: |
SHE is slender and elegant and not yet fourteen,
Beautiful as the tips of the cardamum buds in early spring.
Although the spring wind may blow the whole length of the Yang Chou road,
When they roll up their beaded blinds there is none to be compared with her.
She is slim and supple and not yet fourteen, The young spring-tip of a cardamon-spray. On the Yang-chou Road for three miles in the breeze Every pearl-screen is open. But there's no one like her. She is slender and graceful and not yet fourteen, Like a cardamon at the tip of a new spray. The vernal wind uprolls the pearly window-screen, Her face outshines those on the splendid three-mile away. |
日譯: |
しなやかに美しい
年は十三を越えたばかり
二月の初め
梢にほころぶ豆蔻の花か
春風に
揚州十里の街々の
巻き上るすだれの内に
かい問見る美しい人たちも
みなこの君に及びもつかぬ
娉娉嫋嫋(ほうほうじょうじょう) 十三余(よ) 豆蔻梢頭(とうこうしょうとう) 二月(がつ)の初(はじ)め 春風(しゅんぶう)十里(り) 揚州(ようしゅう)の路(みち) 株簾(しゅれん)を巻き上(のぼ)すも総(すべ)て如(し)かず 娉娉嫋嫋 十三余 豆蔻梢頭 二月の初め 春風十里 揚州の路 株簾を巻き上すも総て如かず 容貌はあくまでも美しく、姿態もしなやかな十三歳余りの乙女は、陰暦二月初旬の「ずく」のこずえのように、つぽみのままで、まだ咲ききってはいない。 その二一月の春風の、吹きわたる揚州十里の街路で、巻き上げた玉のすだれの中にいる美女たちも、すべてこの乙女に及ぶものはいない。 娉娉嫋嫋(ほうほうじょうじょう)たり 十三(じゅうさん)余(よ) 豆蔻(とうこう)梢頭(しょうとう)二月(にがつ)の初(はじ)め 春風(しゅんぶう)十里(じゅうり)揚州(ようしゅう)の路(みち) 珠簾(しゅれん)を捲(ま)き上ぐるも 総(す)べて如(し)かす 娉娉嫋嫋たり 十三余 豆蔻梢頭二月の初め 春風十里揚州の路 珠簾を捲き上ぐるも 総べて如かす 君は、ほっそりとしなやかな美少女。年は$わずかに$13〜14歳。$そのういういしい風情は仲春$二月$の初め、梢の先にふくらんで、今にも咲き出しそうな、淡紅の豆蔻の花のよう。五キロ以上も連なる揚州の、にぎやかな目抜き通り。折しも暖かい春風がそこを吹きぬけて、$数知れぬ妓楼の、美しい$真珠の簾を$次々と$巻きあげたとしても、とてもとても君の美しさにまさる歌姫など、目に映るはずもないのだ。 娉娉裊裊(ほうほうじょうじょう)たり 十三(じゅうさん)余(あま)り 豆蔻(とうこう)の梢頭(しょうとう) 二月(にがつ)の初(はじ)め 春風(しゅんぶう) 十里(じゅうり) 揚州(ようしゅう)の路(みち) 珠簾(しゅれん)を捲(ま)き上(あ)ぐるも 総(す)べて如(し)かず 娉娉裊裊たり 十三余り 豆蔻の梢頭 二月の初め 春風 十里 揚州の路 珠簾を捲き上ぐるも 総べて如かず |