題名: | 宮詞 |
作者: | 朱慶餘 |
寂寂花時閉院門,美人相並立瓊軒。含情欲說宮中事,鸚鵡前頭不敢言。 | |
英譯: |
It was the time of flowers, the gate was closed;
Within an arbour's shade fair girls reposed.
But though their hearts were full,
they nothing said, Fearing the tell-tale parrot overhead.
Quiet season of flowering, the courtyard gate is shut, Lovely ladies, side by side, stand near the ornate rail; Feelings held back, they wish to talk of palace matters, $(Yet)$ before the parrots they dare not speak. |
日譯: |
花どきに淋しく門を閉じ
美しい宮女が二人
並んで軒端に立っている
怨みをこめて宮中の
不平を語り合おうとして
鸚鵡の前では言いかねる
寂寂(せきせき)として花時(かじ) 院門を閉(と)じ 美人相並(あいなら)んで 瓊軒(けいけん)に立つ 情を含んで説(と)かんと欲(ほっ)す宮中の事(こと) 鸚鵡(おうむ)前頭(ぜんとう) 敢(あ)えて言わず 寂寂として花時 院門を閉じ 美人相並んで 瓊軒に立つ 情を含んで説かんと欲す宮中の事 鸚鵡前頭 敢えて言わず 花咲く春の季節に、ひっそりとさびしく邸宅の門を閉ざして、美女二人が並んで美しい家の軒端に立っている。 宮中のできごとを、怨みの気持ちをこめて語ろうとしているのだが、その軒端に飼われている鸚鵡の前では、どうしても語り出せないでいるのだ。 寂寂(せきせき)として花時(かじ)に院門(いんもん)を閉(と)ざし 美人(びじん)相(あひ)並(なら)びて 瓊軒(けいけん)に立(た)つ 情(じょう)を含(ふく)みて説(と)かんと欲(ほっ)す 宮中(きゅうちゅう)の事(こと)を 鸚鵡(おうむ)の前頭(ぜんとう)に 敢(あ)へて言(い)はず 寂寂として花時に院門を閉ざし 美人相並びて 瓊軒に立つ 情を含みて説かんと欲す 宮中の事を 鸚鵡の前頭に 敢へて言はず |