題名: | 題金陵渡 |
作者: | 張祜 |
金陵津渡小山樓,一宿行人自可愁。潮落夜江斜月裏,兩三星火是瓜州。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
金陵の渡し 小山楼
一夜を宿る旅びとわれに
望郷の思いが湧き起こる
潮引き月傾く夜の江
チラチラ見える対岸の灯火
金陵(きんりょう)の津渡(しんと) 小山楼(しょうざんろう) 一宿(しゅく)の行人(こうじん) 自(おの)ずから愁(うれ)うべし 潮(うしお)落ちて 夜江(やこう) 斜月(しゃげつ)の裏(うち) 両(りょう)三の星火(せいか) 是れ瓜州(かしゅう) 金陵の津渡 小山楼 一宿の行人 自ずから愁うべし 潮落ちて 夜江 斜月の裏 両三の星火 是れ瓜州 金陵の渡し場の、小さな山の上の楼、そこに一泊する旅人であるわたしは、ひとりでに旅の憂いにひたるのであった。 夜の長江には、傾く月光の中を、潮が江水とともに引いてゆき、二つ三つとまたたく星のような小さなともしびは、まぎれもなく対岸の瓜州のものであるにちがいない。 金陵(きんりょう)の津渡(しんと) 小山(しょうざん)の楼(ろう) 一宿(いっしゅく)の行人(こうじん)自(おのづか)ら愁(いれ)ふべし 潮(いしほ)は落(お)つ 夜江(やこう) 斜月(しゃげつ)の裏(うら)に 両三(りょうさん)の星火(せいか) 是(こ)れ瓜州(かしゅう) 金陵の津渡 小山の楼 一宿の行人自ら愁ふべし 潮は落つ 夜江 斜月の裏に 両三の星火 是れ瓜州 金陵の渡し場の小山楼、 ここに投宿した旅人は、われ知らず旅愁に沈みゆく。 西に傾いた月のおぼろな光に、潮ひいてゆく夜の長江、 二つ三つきらめく対岸の灯火は、瓜州のまちではあるまいか。 金陵(きんりょう)の津渡(しんと) 小山楼(しょうざんろう) 一宿(しゅく)の行人(こうじん) 自(おの)ずと愁(うれ)う可(べ)し 潮(うしお)は落(お)つ 夜江(やこう) 斜月(しゃげつ)の裏(うち) 両(りょう)三の星火(せいか) 是(こ)れ瓜州(かしゅう) 金陵の津渡 小山楼 一宿の行人 自ずと愁う可し 潮は落つ 夜江 斜月の裏 両三の星火 是れ瓜州 |