題名: | 宿誠禪師山房題贈 |
作者: | 白居易 |
不出孤峰上,人間四十秋。視身如傳舍,閱世任東流。法爲因緣立,心從次第脩。中宵問真偈,有住是吾憂。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
ぽつんと孤立した山の頂きから一歩も外に出ようとされない。そのあいだに人間界では四十(よんじつ)たび春秋(はるあき)を送り迎えた。この緇衣(しい)の人はおのがからだを仮りの宿りと見究(みきわ)めて 水の流れに身を任せたような生き方をしておられる。思うに物の在り、事の起こるは、みな因縁相重(あいかさ)なったが為め、わが心とて順序次第に従って現在のところに来ている。 夜更けに仏典の章句を探り当てて斯くは唱えた、 一一これの世に有り経(ふ)ることぞ憂(うれ)はしき。
ぽつんと孤立した山の頂きから一歩も外に出ようとされない。そのあいだに人間界では四十たび春秋を送り迎えた。この緇衣の人はおのがからだを仮りの宿りと見究めて 水の流れに身を任せたような生き方をしておられる。思うに物の在り、事の起こるは、みな因縁相重なったが為め、わが心とて順序次第に従って現在のところに来ている。 夜更けに仏典の章句を探り当てて斯くは唱えた、 一一これの世に有り経ることぞ憂はしき。 |