題名: | 對新家醖翫自種花 |
作者: | 白居易 |
香麴親看造,芳叢手自栽。迎春報酒熟,垂老看花開。紅蠟半含萼,綠油新醱醅。玲瓏五六樹,瀲灩兩三杯。恐有狂風起,愁無好客來。獨酣還獨語,待取月明迴。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
酒は自分で難を吟味して造ったし、香る花も自分で植えたものだ。
春を迎えて酒は熟し、この年になってようやく花が開いた。
花の萼は半ば紅の蠟で作ったようで、発酵した酒は緑の油のようだ。
玉が輝くように美しい五、六本の樹を見つつ、なみなみと酒を満たして二、 三杯を傾ける。
強い風が吹いて樹を傷めないかと気にかかり、仲のいい客が来てくれないのではないかと心配する。
独りで酔い独りでしゃべり、月が出るまで飲み続けて部屋にもどった。
香麹(こうきく) 親(みずか)ら看(み)て造(つく)り 芳叢(ほうそう) 手(て)自(ず)から栽(う)う 春(はる)を迎(むか)えて酒(さけ)の熟(じゅく)するを報(ほう)じ 老(お)いに垂(なんな)んとして花(はな)の開(ひら)くを看(み)る 紅蠟(こうろう) 半(なか)ば萼(がく)を含(ふく)み 緑油(りょくゆ) 新(あら)たに醱(ばい)を醸(かも)す 玲瓏(れいろう)たる五六樹(ごろくじゅ) 瀲灩(れんえん)たる両三盃(りょうさんはい) 狂風(きょうふう)の起(お)こる有(あ)らんことを恐(おそ)れ 好客(こうきゃく)の来(き)たる無(な)からんことを愁(うれ)う 独(ひと)り酬(たけなわ)にして還(ま)た独(ひと)り語(かた)り 月明(げつめい)を待(ま)ち取(と)りて廻(かえ)る 香麹 親ら看て造り 芳叢 手自から栽う 春を迎えて酒の熟するを報じ 老いに垂んとして花の開くを看る 紅蠟 半ば萼を含み 緑油 新たに醱を醸す 玲瓏たる五六樹 瀲灩たる両三盃 狂風の起こる有らんことを恐れ 好客の来たる無からんことを愁う 独り酬にして還た独り語り 月明を待ち取りて廻る |