唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 感舊
作者: 白居易
晦叔墳荒草已陳,夢得墓濕土猶新。微之捐館將一紀,杓直歸丘二十春。城中雖有故第宅,庭蕪園廢生荆榛。篋中亦有舊書札,紙穿字蠹成灰塵。平生定交取人窄,屈指相知唯五人。四人先去我在後,一枝蒲柳衰殘身。豈無晚歲新相識,相識面親心不親。人生莫羨苦長命,命長感舊多悲辛。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 晦叔の墓は荒れて草がしげっているし夢得の墓は新しく土がまだしめっている。 微之は死んでもう十二年になろうとし、杓直が死んでからは二十年だ。 長安にはかれらのもとの邸があるが、庭園が荒廃してイバラがはえている。 わたしの手箱にはかれらの手紙があるが、紙はやぶれ字は虫くって灰塵になっている。 わたしはへいぜい交際が限られていて、指折っても相知といえば五人だけだった。 そのうち四人が死んでわたしは残された。老衰したまるでヤナギみたいなからだ。 晩年になって知りあいになったものもないわけではないが、これらの知りあいは顔を見知っているだけで心のしたしみがない。 こうしてみれば長命すぎるのもうらやまれるべきではない。長命ならむかしを思うて悲しみが多いのだから。
晦叔(くわいしゅく)は墳(ふん)荒(あ)れて草(くさ)すでに陳(ふ)り 夢得(むとく)は墓(はかう)溼(うるほ)ひて土(つち)なほ新(あらた)なり。 微之(びし)は館(くわん)を捐(す)ててまさに一紀(いっき)ならんとし 杓直(しゃくちょく)は丘(きう)に歸(かへ)りて二十春(にじふしゅん)。 城中(じゃうちゅう)は故(もと)の第宅(ていたく)ありといへども 庭(には)蕪(あ)れ園(その)廢(すた)れて荊榛(けいしん)を生(しゃう)ず。 篋中(けふしゅう)また舊書札(きうしょさつ)あり 紙(かみ)穿(うが)ち字(じ)蠧(むしく)ひて灰塵(はいしん)と成(な)る。 平生(へいぜい) 交(まじはり)を定(さだ)め人(ひと)を取(と)ること窄(せま)く 指(ゆび)を屈(くつ)するに相知(さうち)はただ五人(ごにん)。 四人(よにん)まつ去(さ)りてわれ後(のち)にあり 一枝(いっし)の蒲柳(ほりう) 衰殘(すいざん)の身(み)。 あに晩歲(ばんさい)の新相識(しんさうしき)なからんや 相識(さうしき)は面(めん)親(した)しくして心(こころ)親(したし)まず。 人生(じんせい) 羨(うらや)むなかれはなはだ長命(ちゃうめい)なるを 命(いにち)長(なが)げれば舊(きう)を感(かん)じて悲辛(ひしん)多(おほ)し。
晦叔は墳荒れて草すでに陳り 夢得は墓溼ひて土なほ新なり。 微之は館を捐ててまさに一紀ならんとし 杓直は丘に歸りて二十春。 城中は故の第宅ありといへども 庭蕪れ園廢れて荊榛を生ず。 篋中また舊書札あり 紙穿ち字蠧ひて灰塵と成る。 平生 交を定め人を取ること窄く 指を屈するに相知はただ五人。 四人まつ去りてわれ後にあり 一枝の蒲柳 衰殘の身。 あに晩歲の新相識なからんや 相識は面親しくして心親まず。 人生 羨むなかれはなはだ長命なるを 命長げれば舊を感じて悲辛多し。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系