題名: | 池上逐涼二首 一 |
作者: | 白居易 |
青苔地上消殘暑,綠樹陰前逐晚涼。輕屐單衫薄紗帽,淺池平岸庳藤牀。簪纓怪我情何薄,泉石諳君味甚長。徧問交親爲老計,多言宜靜不宜忙。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
青い苔の生えた地上に雨の後の露が消えていき
緑の樹のかげで夕方の涼しさを楽しむ。
軽い下駄を履き単衣を着て紗の帽子をかぶり、
浅い池のほとりの藤棚のあたりを散歩する。
冠の簪とひもが私が官界に冷淡なのをいぶかしんでいる、
庭の泉や石よ、君たちのことはよく知っている、その味わいは実に深く絶えることがないのだ。
友人たちに尋ねてみる、老後はどうすごせばいいでしょうかねと、 ほとんどの人がいう、のんびり静かなのがいいです、忙しいのはいけませんと。
青苔(せいたい) 地上(ちじょう) 殘雨(ざんう)を銷(しょう)し 緑樹(りょくじゅ) 陰前(いんぜん) 晩涼(ばんりょう)を逐(お)う 軽屐(けいげき) 単衣(たんい) 薄紗(はくさ)の帽(ぼう) 浅池(せんち) 平岸(へいがん) 庳藤(ひとう)の床 (しょう) 簪纓(しんえい) 我(わ)れを怪(あや)しむ 情(じよう) 何(なん)ぞ薄(うす)き 泉石(せんせき) 君(きみ)を諳(そら)んず 味(あじ)わい甚(はなは)だ長(なが)し 偏(あまね)く交親(こうしん)に問(と)う 老計(ろうけい)を為(な)すことを 多(おお)く言(い)う 静(せい)なるべく忙(ぼう)なるべからずと 青苔 地上 殘雨を銷し 緑樹 陰前 晩涼を逐う 軽屐 単衣 薄紗の帽 浅池 平岸 庳藤の床 簪纓 我れを怪しむ 情 何ぞ薄き 泉石 君を諳んず 味わい甚だ長し 偏く交親に問う 老計を為すことを 多く言う 静なるべく忙なるべからずと |