題名: | 秋思 |
作者: | 白居易 |
夕照紅於燒,晴空碧勝藍。獸形雲不一,弓勢月初三。雁思來天北,砧愁滿水南。蕭條秋氣味,未老已深諳。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
燃えるような夕焼の色は炎(ほのお)のくれないをしのぎ、晴れ渡った大空の蒼さは藍(あい)よりも濃(こゆ)い。 獣(けもの)の形をした雲がおちこちにうずくまり、引き絞(しぼ)った弓を思わせる三日月がその一つを狙(ねら)う。心づくしの雁(かり)が北から飛びおとなう頃おい砧(きぬた)の哀しい音が川の南の水際(みぎわ)にかしましく響きあう。うら寂(さ)びわたる秋の息吹きのきびしさは、今ほど老(ふ)けないうちから胸にこたえてはいたが⋯⋯。
燃えるような夕焼の色は炎のくれないをしのぎ、晴れ渡った大空の蒼さは藍よりも濃い。 獣の形をした雲がおちこちにうずくまり、引き絞った弓を思わせる三日月がその一つを狙う。心づくしの雁が北から飛びおとなう頃おい砧の哀しい音が川の南の水際にかしましく響きあう。うら寂びわたる秋の息吹きのきびしさは、今ほど老けないうちから胸にこたえてはいたが⋯⋯。 |