題名: | 寄劉蘇州 |
作者: | 白居易 |
去年八月哭微之,今年八月哭敦詩。何堪老淚交流日,多是秋風搖落時。泣罷幾迴深自念,情來一倍苦相思。同年同病同心事,除却蘇州更是誰。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
去年八月(きょねんはちがつ) 微之(びし)を哭(こく)し
今年八月(こんねんはちがつ) 敦詩(とんし)を哭(こく)す
何(なん)ぞ堪(た)えん 老涙交流(ろうるいこうりゅう)の日(ひ)
多(おお)くは是(こ)れ秋風(しゅうふう)揺落(ようらく)の時(とき)なるを
泣(な)き罷(や)んで幾回(いくかい)か深(ふか)く自(みずか)ら念(おも)い
情来(じょうき)たりて一倍(いちばい) 苦(ねんごろ)に相思(あいおも)う
同年(どうねん) 同病(どうびょう) 同心事(どうしんじ)
蘇州(そしゅう)を除却(じょきゃく)すれば更(さら)に是(こ)れ誰(たれ)ぞ
去年八月 微之を哭し 今年八月 敦詩を哭す 何ぞ堪えん 老涙交流の日 多くは是れ秋風揺落の時なるを 泣き罷んで幾回か深く自ら念い 情来たりて一倍 苦に相思う 同年 同病 同心事 蘇州を除却すれば更に是れ誰ぞ 去年の八月は元稹の死を哭し、今年の八月には崔羣の死を哭した。老いの涙がこもごも流れる日が、いつも秋風が吹き、木の葉の散る時節とは、なんとも堪えきれない。 泣きやんで何度も深く自分のことを思い、情がわいてしきりに君のことが思われる。年も同じ、病も同じ、考え方も同じ、という人は、君、劉禹錫をのぞいては誰もいない。 |