題名: | 西樓喜雪命宴 |
作者: | 白居易 |
宿雲黃慘澹,曉雪白飄颻。散麪遮槐市,堆花壓柳橋。四郊鋪縞素,萬室甃瓊瑤。銀榼攜桑落,金爐上麗譙。光迎舞妓動,寒近醉人銷。歌樂雖盈耳,慙無五袴謠。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
昨夜から土気色の雲がどんよりしていたが、
明け方には白い雪片がひらひらと降り出した。
うどん粉を一面にまいたように槐の樹の下の市場を覆い、
柳の橋の上にも花のように積もっている。
東西南北、町外れまで白絹をしきつめたようになり、
どの家の石畳も玉のように輝いている。
そこで銀の樽に酒を入れて脇に抱え、
金の炉を美しい高どのの上に運ばせた。
雪に反射した光が舞妓が踊るのにつれてきらめき動き、
寒気も酔っぱらった私に近づくと消え失せる。
音楽が耳いっぱいに響いているけれど、
善政を讃える「五袴」の歌を聴けないのが恥ずかしい。
宿雲(しゅくうん) 黄(き)にして惨澹(さんたん) 暁雪(ぎょうせつ) 白(しろ)くして飄飄(ひょうょう) 麺(めん)を散(さん)じて槐市(かいし)を遮(さえぎ)り 花(はな)を堆(たい)して柳橋(りゅうきょう)を圧(あっ)す 四郊(しこう) 縞素(こうそ)を鋪(し)き 万室(ばんしつ) 瓊瑤(けいよう)を甃(いしだたみ)とす 銀榼(ぎんこう) 桑落(そうらく)を携(たずさ)え 金炉(きんろ) 麗譙(れいしょう)に上(のぼ)す 光(ひかり)は舞妓(ぶぎ)を迎(むか)えて動(うご)き 寒(かん)は酔人(すいじん)に近(しか)づきて銷(き) 歌楽(かがく) 耳(みみ)に盈(み)つと雖(いえど)も 慚(は)ずらくは五袴(ごか)の謡(うた)無(な)きことを 宿雲 黄にして惨澹 暁雪 白くして飄飄 麺を散じて槐市を遮り 花を堆して柳橋を圧す 四郊 縞素を鋪き 万室 瓊瑤を甃とす 銀榼 桑落を携え 金炉 麗譙に上す 光は舞妓を迎えて動き 寒は酔人に近づきて銷 歌楽 耳に盈つと雖も 慚ずらくは五袴の謡無きことを |