題名: | 寄皇甫七 |
作者: | 白居易 |
孟夏愛吾廬,陶潛語不虛。花樽飄落酒,風案展開書。鄰女偷新果,家僮漉小魚。不知皇甫七,池上興何如。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
孟夏(もうか) 吾(わ)が廬(いおり)を愛(あい)す
陶潜(とうせん) 語(ご) 虚(むな)しからず
花樽(かそん) 酒(さけ)に飄落(ひょうらく)し
風案(ふうあん) 書(しょ)を展開(てんかい)す
隣女(りんじょ) 新果(しんか)を偸(ぬす)み
家僮(かどう) 小魚(しょうぎょ)を漉(ろく)す
知(し)らず 皇甫七(こうほしち)
池上(ちじょう) 興(きょう) 何如(いかん)
孟夏 吾が廬を愛す 陶潜 語 虚しからず 花樽 酒に飄落し 風案 書を展開す 隣女 新果を偸み 家僮 小魚を漉す 知らず 皇甫七 池上 興 何如 「孟夏 吾が廬を愛す」と陶淵明は言っているが、まったくそのとおりである。花の下で酒を飲めば花びらが舞い落ち、風の吹きかよう机で書物を読めば自然に書が開かれる。 近所の女の子が実ったばかりの果物を盗んだり、召し使いが池の小魚をすくったりする。皇甫七さん、君の池のほとりでの興はいかがですか。 夏来ればいぶせきわが家(や)もまた楽しいかな。陶潜の詩句はさすがに真実を語っている。くちのひらいた花甕(はながめ)に酒がこぽれ落ちる。風が吹きすぎてゆく机で本が読まれている。近所の若い娘がみのったばかりの木(こ)の実をくすねに現われ、家に使われている小者は手網(てあみ)で魚をすくう。皇甫湜(こうほしよく)君にお尋ねするが、君のところの池のほとりの情況も斯(か)くの如くであろうか。 夏来ればいぶせきわが家もまた楽しいかな。陶潜の詩句はさすがに真実を語っている。くちのひらいた花甕に酒がこぽれ落ちる。風が吹きすぎてゆく机で本が読まれている。近所の若い娘がみのったばかりの木の実をくすねに現われ、家に使われている小者は手網で魚をすくう。皇甫湜君にお尋ねするが、君のところの池のほとりの情況も斯くの如くであろうか。 |