題名: | 醉封詩筒寄微之 |
作者: | 白居易 |
一生休戚與窮通,處處相隨事事同。未死又憐滄海郡,無兒俱作白頭翁。展眉只仰三桮後,代面唯憑五字中。爲向兩州郵吏道,莫辭來去遞詩筒。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
一生(いっしょう)の休戚(きゅうせき)と窮通(きゅうつう)と
処処(しょしょ) 相随(ししたが)いて 事事(じじ)同(おな)じ
未(いま)だ死(し)せずして又(ま)た滄海郡(そうかいぐん)に隣(となり)し
児無(じな)くして倶(とも)に白頭(はくとう)の翁(おう)と作(な)る
眉(まゆ)を展(の)べ 只(た)だ仰(あお)ぐ三杯(さんぱい)の後(のち)
面(めん)に代(か)え 唯(た)だ憑(たの)む五字(ごじ)の中(うち)
為(ため)に両州(りょうしゅう)の郵吏(ゆうり)に向(む)かいて道(い)う
来去(らいきょ)して詩筒(しとう)を逓(てい)するを辞(じ)する莫(なか)れ
一生の休戚と窮通と 処処 相随いて 事事同じ 未だ死せずして又た滄海郡に隣し 児無くして倶に白頭の翁と作る 眉を展べ 只だ仰ぐ三杯の後 面に代え 唯だ憑む五字の中 為に両州の郵吏に向かいて道う 来去して詩筒を逓するを辞する莫れ 君と僕とは、これまでの人生、喜びも悲しみも、幸運も不運も、あちらとこちらで場所は違っても相ついで同じようであった。まだ死にもせず、隣どうしの海に近い国に住み、子もないままに、ともに白髪頭のじいさんになった。 愁いをはらすため、三杯の酒を傾けた後は、面会するかわりに詩を贈答して互いに慰め合っている。だからあえて言うが、両州の郵吏よ、心して行き来して、二人の詩筒を送り届けることを厭うてはならぬぞ。 |