題名: | 吳中好風景二首 一 |
作者: | 白居易 |
吳中好風景,八月如三月。水荇葉仍香,木蓮花未歇。海天微雨散,江郭纖埃滅。暑退衣服乾,潮生船舫活。兩衙漸多暇,亭午初無熱。騎吏語使君,正是遊時節。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
呉中(ごちゅう) 風景好(ふうけいよ)し
八月(はちがつ)も三月(さんがつ)の如(ごと)し
水荇(すいこう) 葉(は) 仍(な)お香(かんば)しく
木蓮(もくれん) 花(はな) 未(いま)だ歇(つ)きず
海天(かいてん) 微雨散(びうさん)じ
江郭(こうかく) 纖埃滅(せんあいめつ)す
暑(あつ)さ退(しりぞ)きて衣服乾(いふくかわ)き
潮生(うしおしょう)じて船舫活(せんぼうかつ)す
両衙(りょうが) 漸(ようや)く暇多(いとまおお)く
亭午(ていご) 初(はじ)めて熱(あつ)きこと無(な)し
騎吏(きり) 使君(しくん)に語(かた)る
正(まさ)に是(こ)れ遊時(ゆうじ)の節(せつ)なりと
呉中 風景好し 八月も三月の如し 水荇 葉 仍お香しく 木蓮 花 未だ歇きず 海天 微雨散じ 江郭 纖埃滅す 暑さ退きて衣服乾き 潮生じて船舫活す 両衙 漸く暇多く 亭午 初めて熱きこと無し 騎吏 使君に語る 正に是れ遊時の節なりと 呉の地方は風景がうるわしく、秋の八月でも春の三月のようである。水上のおさざは葉までもかぐわしく、木蓮の花はまだしぼまない。海の上の空が晴れて微雨がやむと、江のほとりの郭にはこまかな塵もなくなる。暑さが退いて衣服が乾き、湖や川の水が満ちて船の往来が活発になる。役所の仕事もだんだん暇が多くなり、正午でも、暑さがやわらいできた。馬役人が長官に告げていう、今がちょうど遊ぶのによい季節です、と。 |