題名: | 早冬 |
作者: | 白居易 |
十月江南天氣好,可憐冬景似春華。霜經未殺萋萋草,日暖初乾漠漠沙。老柘葉黃如嫩樹,寒櫻枝白是狂花。此時却羨閑人醉,五馬無由入酒家。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
江南十月の天候はよくて
冬の景色が春のように愛すべきである。
霜もうすいので茂った草を枯らすことなく
太陽が暖かいので砂原がひろびろと乾いている。
ヤマグウの老木は葉が黄色で若芽のようだし
桜の枝が白いのはくるい咲きの花だ。
このときひま人どもが酔っているのがうらやましい。
五馬の刺史のおれはまさか酒屋にもゆけまいて。
十月(じふぐわつ) 江南(かうなん) 天氣(てんき)好(よ)し 憐(あはれ)むべし冬景(とうけい) 春華(しゅんくわ)に似(に)たり。 霜(しも)軽(かる)くいまだ殺(から)さず萋萋(せいせい)たる草(くさ) 日(ひ)暖(あたたか)にしてはじめて乾(かわ)く漠漠(ばくばく)たる沙(すな)。 老柘(らうしゃ) 葉黄(はき)にして嫩樹(どんじゅ)のごとく 寒櫻(かんあう) 枝白(えだしろ)しこれ狂花(きゃうくわ)。 この時(とき)かへって羨(うらや)む閑人(かんじん)の酔(え)ふを 五馬(ごば)は酒家(しゅか)に入(い)るに由(よし)もなし。 十月 江南 天氣好し 憐むべし冬景 春華に似たり。 霜軽くいまだ殺さず萋萋たる草 日暖にしてはじめて乾く漠漠たる沙。 老柘 葉黄にして嫩樹のごとく 寒櫻 枝白しこれ狂花。 この時かへって羨む閑人の酔ふを 五馬は酒家に入るに由もなし。 |