題名: | 餘杭形勝 |
作者: | 白居易 |
餘杭形勝四方無,州傍青山縣枕湖。遶郭荷花三十里,拂城松樹一千株。夢兒亭古傳名謝,教妓樓新道姓蘇。獨有使君年太老,風光不稱白髭鬚。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
余杭(よこう)の形勝(けいしょう)は四方(しほう)に無(な)し
州(しゅう)ば青山(せいざん)に傍(そ)い 県(けん)は湖(こ)に枕(のぞ)む
郭(かく)を遶(まぐ)る 荷花(かか)三十里(さんじゅうり)
城(しろ)を払(はら)う 松樹(しょうじゅ)一千株(いっせんしゅ)
夢児亭(むじてい)は古(ふる)びたるも 名(な)は謝(しゃ)と伝(つた)え
教妓楼(きょうぎ)は新(あら)たにして 姓(せい)は蘇(そ)と道(い)う
独(ひと)り使君(しくん)の年太(としはなは)だ老(おい)いたる有(あ)り
風光(ふうこう)は称(かな)わず 白髭鬚(はくししゅ)に
余杭の形勝は四方に無し 州ば青山に傍い 県は湖に枕む 郭を遶る 荷花三十里 城を払う 松樹一千株 夢児亭は古びたるも 名は謝と伝え 教妓楼は新たにして 姓は蘇と道う 独り使君の年太だ老いたる有り 風光は称わず 白髭鬚に 杭州のような景勝は、どこにもなかろう。州は青山にそい、県城は西湖に臨む。城郭をめぐって都の花が三十里も連なり、城壁をはらって松の木が千本も生えている。謝霊運を夢みたという「夢児亭」や、蘇小小の名を伝える「教妓楼」も今に存する。ただ、この地の長官の私だけが、はなはだ老いており、美しい風光が、白いひげにつりあわない。 |