題名: | 聞夜砧 |
作者: | 白居易 |
誰家思婦秋擣帛,月苦風淒砧杵悲。八月九日正長夜,千聲萬聲無了時。應到天明頭盡白,一聲添得一莖絲。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
どこの家のもの思う嫁だろう秋の夜にきぬを打っているのは。
月さえ風さむくキヌタの音もかなしげだ。
八月九月といえばほんとうに夜が長く
千声万声いつやむときもない。
このまま夜明けまでつづけてやられたら頭がまっ白になる。
一音でしらがが一本ふえるのだから。
誰(た)が家(いへ)の思婦(しふ)か秋(あき)に帛(はく)を擣(う)つ 月苦(つきさ)え風凄(かぜさむ)く砧杵(ちんしょ)悲(かな)し。 八月(はちぐわつ) 九月(くぐわつ) まさに長夜(ちゃうや) 千聲(せんし) 萬聲(ばんせい) 了(をは)る時(とき)なし。 まさに天明(てんめい)に到(いた)らば頭(かしら)ととごとく白(しろ)かるべし。 一聲(いっせい) 添(そ)へ得(え)たり一茎(いっかう)の絲(いと)。 誰が家の思婦か秋に帛を擣つ 月苦え風凄く砧杵悲し。 八月 九月 まさに長夜 千聲 萬聲 了る時なし。 まさに天明に到らば頭ととごとく白かるべし。 一聲 添へ得たり一茎の絲。 |