題名: | 尋郭道士不遇 |
作者: | 白居易 |
郡中乞假來相訪,洞裏朝元去不逢。看院祗留雙白鶴,入門惟見一青松。藥爐有火丹應伏,雲碓無人水自舂。欲問參同契中事,更期何日得從容。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
郡の役所から休暇を得て訪ねてきたが、洞中へ老子参拝にお出かけで会えなかった。
庭を窺えば、つがいの白鶴が留まるのみ。門を入れば、一本の青松が目に付くだけ。
製薬の炉には火が入り、仙丹が焼かれるのを待ち、雲母を錬る臼は人もなく、水車が勝手に春いている。
『参同契』の話をお聞きしたいが、またいつかゆっくりできる日を期すことにしよう。
郡中(ぐんちゅう) 仮(か)を乞(こ)い来(き)たりて相(あ)い訪(と)う 洞裏(どうり) 元(げん)に朝(ちょう)し 去(さ)って逢(あ)わず 院(いん)を看(み)れば秖(た)だ留(とど)む 双白鶴(そうはっかく) 門(もん)に入(い)れば唯(た)だ見(み)る 一青松(いちせいしょう) 藥鑪(やくろ) 火(ひ)有(あ)り 丹(たん)応(まさ)に伏(ふく)すべく 雲碓(うんたい) 人(ひと)無(な)く 水(みず)自(おのずか)ら春(つ)く 参同(さんどう)契中(けいちゅう)の事(こと)を問(と)わんと欲(ほっ)し 更(さら)に期(き)す 何(いず)れの日(ひ)か従容(しょうよう)を得(え)んことを 郡中 仮を乞い来たりて相い訪う 洞裏 元に朝し 去って逢わず 院を看れば秖だ留む 双白鶴 門に入れば唯だ見る 一青松 藥鑪 火有り 丹応に伏すべく 雲碓 人無く 水自ら春く 参同契中の事を問わんと欲し 更に期す 何れの日か従容を得んことを |