題名: | 贈內子 |
作者: | 白居易 |
白髮長興歎,青娥亦伴愁。寒衣補燈下,小女戲牀頭。闇澹屏幃故,淒涼枕席秋。貧中有等級,猶勝嫁黔婁。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
白髪の私はこの境遇にため息をつくが、
わかい妻は悲しむ私にけなげにつきそってくれている。
冬着を灯火の下で縫い繕い、
幼い娘が腰掛けのそばで遊んでいる。
うっすらと暗くて室内の家具は古くなったし、
ものさびしく枕もとにも秋がやってきた。
だが貧しいといっても等級がある、
春秋時代の貧乏で知られた黔婁に嫁ぐよりはましだよ。
白髪(はくはつ) 方(まさ)に嘆(なげ)きを興(おこ)し 青娥(せいが) 亦(ま)た愁(うれ)いに伴(ともな)う 寒(ふゆ)の衣(ころも)を灯下(とうか)に補(つくろ)い 小(おさな)き女(むすめ)は牀頭(しょうとう)に戯(たわむ)る 闇澹(あんたん)として屏惟(へいい)故(ふ)り 凄涼(せいりょう)として枕席(ちんせき)秋(あき)なり 貧(まず)しき中(なか)にも等級(とうきゅう)有(あ)り 猶(な)お黔婁(けんろう)に嫁(とつ)ぐに勝(まさ)れり 白髪 方に嘆きを興し 青娥 亦た愁いに伴う 寒の衣を灯下に補い 小き女は牀頭に戯る 闇澹として屏惟故り 凄涼として枕席秋なり 貧しき中にも等級有り 猶お黔婁に嫁ぐに勝れり |