題名: | 九江春望 |
作者: | 白居易 |
淼茫積水非吾土,飄泊浮萍自我身。身外信緣爲活計,眼前隨事覓交親。鑪煙豈異終南色,湓草寧殊渭北春。此地何妨便終老,譬如元是九江人。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
淼茫(びょうぼう)たる積水(せきすい) 吾(わ)が土(ど)に非(あら)ず
飄泊(ひょうはく)たる浮萍(ふひょう) 是(こ)れ我(わ)が身(み)
身外(しんがい) 縁(えん)に信(まか)せて活計(かつけい)を為(な)し
眼前(がんぜん) 事(こと)に随(したが)って交親(こうしん)を覓(もと)む
爐煙(ろえん)は豈終南(あにしゅうなん)の色(いろ)に異(こと)ならんや
溢草(ぼんそう)は寧(しずく)んぞ渭北(いほく)の春(はる)に殊(こと)ならんや
此(こ)の地(ち) 何(なん)ぞ妨(さまた)げん 便(すなわ)ち老(お)いを終(お)うるを
響(たと)うれば 元是(もとこ)れ九江(きゅうこう)の人(ひと)の如(ごと)し
淼茫たる積水 吾が土に非ず 飄泊たる浮萍 是れ我が身 身外 縁に信せて活計を為し 眼前 事に随って交親を覓む 爐煙は豈終南の色に異ならんや 溢草は寧んぞ渭北の春に殊ならんや 此の地 何ぞ妨げん 便ち老いを終うるを 響うれば 元是れ九江の人の如し はてしなく広がるこの水辺の風景は、私の故郷ではない。ただよう浮き草は、まるで我が身のようだ。自分をとりまく社会では、めぐりあわせにまかせてなんとか生計を立て、今のところは、なりゆきにまかせながら友だちづきあいをしてゆこう。 香炉峰の煙は、終南山の色と違いはないし、溢水のほとりに生える草は、清水の春景色と変わりはしない。この土地で余生を送るのも悪くはない。もともと九江生まれのようなものなのだ。 |