題名: | 謝李六郎中寄新蜀茶 |
作者: | 白居易 |
故情周匝向交親,新茗分張及病身。紅紙一封書後信,綠芽十片火前春。湯添勺水煎魚眼,末下刀圭攪麴塵。不寄他人先寄我,應緣我是別茶人。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
昔からのよしみが友人の私にもめぐってきて、
新茶のおすそわけをお見舞いにくださった。
紅の紙の小包は手紙の後の追伸のようなもの、
十片の緑芽に寒食の時節の春の訪れを味わう。
お湯を一勺ほど加えて魚の目のような小さな泡を立て沸騰させて煎じ、
ひとさじ入れたお茶の粉末をかきまぜる。
他人ではなく先ず私に送ってくれたのは、
私がお茶の目利きだからにちがいない。
故情(こじょう) 周匝(しゅうそう)して交親(こうしん)に向(む)かい 新茗(しんめい) 分張(ぶんちょう)して病身(びょうしん)に及(およ)ぶ 紅紙(こうし) 一封(いっぷう) 書後(しょご)の信(しん) 緑芽(りょくが) 十片(じっぺん) 火前(かぜん)の春(はる) 湯(ゆ)は勺水(しゃくすい)を添(そ)えて魚眼(ぎょがん)を煎(せん)じ 末(こな)は刀圭(とうけい)を下(くだ)して麹塵(きくじん)を攪(みだ)す 他人(たにん)に寄(よ)せずして先(ま)ず我(わ)れに寄(よ)するは 応(まさ)に我(わ)れは是(こ)れ茶(ちゃ)を別(わか)つ人(ひと)なるに縁(よ)るべし 故情 周匝して交親に向かい 新茗 分張して病身に及ぶ 紅紙 一封 書後の信 緑芽 十片 火前の春 湯は勺水を添えて魚眼を煎じ 末は刀圭を下して麹塵を攪す 他人に寄せずして先ず我れに寄するは 応に我れは是れ茶を別つ人なるに縁るべし |