題名: | 百花亭晚望夜歸 |
作者: | 白居易 |
百花亭上晚裴回,雲影陰晴掩復開。日色悠揚暎山盡,雨聲蕭颯渡江來。鬢毛遇病雙如雪,心緒逢秋一似灰。向夜欲歸愁未了,滿湖明月小船迴。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
百花亭にのぼりこの夕べ静心(しずこころ)なく立ちさまよう。雲の影が日差しをかげらせたと思うと 忽(たちま)ち雲はしざって辺りはぱっと明かるくなる。いつまでも山に映えていた夕日の赤い色が薄れると さあっさあっと音立てて雨は水の上を渡って来る。頰までとどく髪の毛は病んでこの方(かた)左右とも雪の白さになり、わたしの心は廻(めぐ)りくる秋に行き合い温みの去った灰にひとしい。夜更けて家路(いえじ)に就こうとすれば 胸の愁えはやすろうときを知らない。湖面いっぱいに広がる月光の白さの中を小舟に乗って帰る。
百花亭にのぼりこの夕べ静心なく立ちさまよう。雲の影が日差しをかげらせたと思うと 忽ち雲はしざって辺りはぱっと明かるくなる。いつまでも山に映えていた夕日の赤い色が薄れると さあっさあっと音立てて雨は水の上を渡って来る。頰までとどく髪の毛は病んでこの方左右とも雪の白さになり、わたしの心は廻りくる秋に行き合い温みの去った灰にひとしい。夜更けて家路に就こうとすれば 胸の愁えはやすろうときを知らない。湖面いっぱいに広がる月光の白さの中を小舟に乗って帰る。 |