題名: | 送客之湖南 |
作者: | 白居易 |
年年漸見南方物,事事堪傷北客情。山鬼趫跳唯一足,峽猿哀怨過三聲。帆開青草湖中去,衣濕黃梅雨裏行。別後雙魚難定寄,近來潮不到湓城。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
一年また一年としだいに南方の事物を見慣れてきても、あれもこれも北方の人の心を悲しませることばかり。
山のなかの妖鬼は一本足で飛び跳ねる。谷間の猿は涙を誘うという三たびを超えて鳴き続ける。
帆に風を受けて君は青草湖へと去っていく。衣を濡らし梅雨のなか旅立ってゆく。
別れのあとは魚も手紙もしかとは届かぬだろう。魚を運ぶ潮も、今では滅城まで上っ てこないのだから。
年年(ねんねん)漸(ようや)く見(み)る 南方(なんぼう)の物(もの) 事事(じじ)傷(いた)むに堪(た)う 北客(ほっかく)の情(じょう) 山鬼(さんき)趫跳(きょうちょう)す 唯(た)だ一足(いっそく) 峡猿(きょうえん)哀怨(あいえん)す 三声(さんせい)を過(す)ぐ 帆(ほ)開(ひら)きて青草湖中(せいそうこちゅう)に去(さ)り 衣(ころも)湿(うるお)いて黄梅雨裏(こうばいうり)に行(ゆ)く 別後(べつご) 双魚(そうぎょ) 定(さだ)めて寄(よ)せ難(がた)し 近來(きんらい) 潮(うしお)は湓城(ぽんじょう)に到(いた)らず 年年漸く見る 南方の物 事事傷むに堪う 北客の情 山鬼趫跳す 唯だ一足 峡猿哀怨す 三声を過ぐ 帆開きて青草湖中に去り 衣湿いて黄梅雨裏に行く 別後 双魚 定めて寄せ難し 近來 潮は湓城に到らず |