題名: | 放言五首 四 |
作者: | 白居易 |
誰家第宅成還破,何處親賓哭復歌。昨日屋頭堪炙手,今朝門外好張羅。北邙未省留閑地,東海何曾有定波。莫笑賤貧誇富貴,共成枯骨兩如何。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
どこの邸宅かしら落成したと思うともう破れている。 どこかでは親戚やお客が死者を悼んでいるかと思うとすぐたのしく歌いだす。 昨日までは手をあぶるほど勢いの盛んだった家で 今日は門前に雀羅を張るによくなっている。 北邙山の墓地にはいつも空地がないし 東海もあとからあとから波が寄せている。 貧賤を笑うな、富貴を自慢するな。 骨となればみな同じことじゃないか。
誰(た)が家(いへ)の第宅(ていたく)ぞ成(な)りてまた破(やぶ)る いづれの處(とこと)の親賓(しんびん)ぞ哭(こく)してまた歌(うた)ふ。 昨日(さくじつ)は屋頭(をくとう) 手(て)を炙(あぶ)るに堪(た)へにしを 今朝(こんてう)は開外(もんぐわい)、羅(ら)を張(は)るに好(よ)し。 北邙(ほくばう)いまだ省(み)ず閑地(かんち)を留(とど)むるを 東海(とうかい)なんぞかつて定波(ていは)あらん。 賤貧(せんぴん)を笑(わら)ひ富貴(ふうき)に誇(ほこ)るなかれ ともに枯骨(ここつ)と成(な)りて兩(ふた)つながら如何(いかん)。 誰が家の第宅ぞ成りてまた破る いづれの處の親賓ぞ哭してまた歌ふ。 昨日は屋頭 手を炙るに堪へにしを 今朝は開外、羅を張るに好し。 北邙いまだ省ず閑地を留むるを 東海なんぞかつて定波あらん。 賤貧を笑ひ富貴に誇るなかれ ともに枯骨と成りて兩つながら如何。 |