題名: | 放言五首 三 |
作者: | 白居易 |
贈君一法決狐疑,不用鑽龜與祝蓍。試玉要燒三日滿,辨材須待七年期。周公恐懼流言後,王莽謙恭未篡時。向使當初身便死,一生真僞復誰知。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
君にあやしい人物を鑑定するよい方法をさしあげよぅ。 亀の甲をきざんだりメドハギを用いないで、年月をかける 宝石を鑑定するには満三日も焼かねばならないし 予木と章木の区別は七年間またねばわからない。 周公でさえ事実無根のことをいいふらされたときは心配し 王莽のような姦物も帝位をうばう前は低姿勢だった。 はじめの中にこの二人が死んでいたとしたら その生涯のほんとうのところはわからなかったろう。
君(きみ)に一法(いっぱみ)を贈(おく)りて狐疑(こぎ)を決(けっ)せしめん 鑽龜(さんき)と祝蓍(しゅくし)を用(もち)ひず。 玉(たま)を試(こころ)むるには焼(や)くこと三日(さんにち)に滿(み)たんを要(えう)し 材(ざい)を辨(べん)ずるにはすべからく七年(しちねん)の期(き)を待(ま)つべし。 周公(しうこう)恐懼(きょうく)す流言(りうげん)の日(ひ) 王莽(わうまう)謙恭(けんきょう)なりいまだ篡(さん)せざる時(とき)。 さきに當初(たうしょ)に身(み)すなはち死(し)せしめば 一生(いっひゃう)の眞偽(しんぎ)また誰(れ)か知らん。 君に一法を贈りて狐疑を決せしめん 鑽龜と祝蓍を用ひず。 玉を試むるには焼くこと三日に滿たんを要し 材を辨ずるにはすべからく七年の期を待つべし。 周公恐懼す流言の日 王莽謙恭なりいまだ篡せざる時。 さきに當初に身すなはち死せしめば 一生の眞偽また誰か知らん。 |