題名: | 初貶官過望秦嶺 |
作者: | 白居易 |
草草辭家憂後事,遲遲去國問前途。望秦嶺上回頭立,無限秋風吹白鬚。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
あとの事を気に懸けながら、気ぜわしく家を出た。重い足取りで都を離れ、前途の様子を尋ねる。
望秦嶺の上に立って来し方を振り返れば、秋風は白くなった鬚に次から次へと吹きつける。
草草(そうそう)として家(いえ)を辞(じ)し後事(こうじ)を憂(うれ)う 遅遅(ちち)として国(くに)を去(さ)り前途(ぜんと)を問(と)う 望秦嶺上(ぼうしんれいじょう) 頭(こうべ)を廻(めぐ)らして立(た)てば 無限(むげん)の秋風(しゅうふう) 白鬚(はくしゅ)を吹(ふ)く 草草として家を辞し後事を憂う 遅遅として国を去り前途を問う 望秦嶺上 頭を廻らして立てば 無限の秋風 白鬚を吹く とるものもとりあえず家に別れをつげたのであとのことが心配である。 のろのろと長安を去って行くてのことを路傍の人に問う。 さて望素嶺に来て都の方をふりかえって見ると あとからあとからと秋風がわが白い鬚にむかって吹いてくる。 草草(さうさう) 家(いへ)を辭(じ)して後事(こうじ)を憂(うれ)ひ 遲遲(ちち) 國(くに)を去(さ)りて前途(ぜんと)を問(と)ふ。 望秦嶺上(ばうしんれいじゃう) 頭(かうべ)を迴(めぐ)をらして立(た)てば 限(かぎり)なき秋風(しうふう) 白鬚(はくしゅ)を吹(ふ)く。 草草 家を辭して後事を憂ひ 遲遲 國を去りて前途を問ふ。 望秦嶺上 頭を迴をらして立てば 限なき秋風 白鬚を吹く。 |