題名: | 暮立 |
作者: | 白居易 |
黃昏獨立佛堂前,滿地槐花滿樹蟬。大抵四時心總苦,就中腸斷是秋天。 | |
英譯: |
I stand alone
In the yellow glow
Of sunset
Before the holy temple
Of the Buddha.
The huai flowers
Fill the courtyard,
And on the boughs
The cicadas
Sing their even-song.
Each of the four seasons
Brings some sorrow
Into the lives
Of men,
But to an aching heart
The autumn
Is the saddest time
Of all.
In the yellow dusk I stand alone before the Buddha hall; pagoda tree blossoms fill the ground, cicadas fill the trees. Each of the four seasons brings a pang to the heart, but something special─the sadness of these autumn days! |
日譯: |
黄昏(こうこん) 独(ひと)り立(た)つ仏堂(ぶつどう)の前(まえ)
地(ち)に満(み)つる槐花(かいか) 樹(き)に満(み)つる蟬(せみ)
大抵(たいてい)四時(しいじ) 心総(こころす)べて苦(くる)しけれど
就中腸(なかんずくはらわた)の断(た)たれるは 是(こ)れ秋天(しゅうてん)
黄昏 独り立つ仏堂の前 地に満つる槐花 樹に満つる蟬 大抵四時 心総べて苦しけれど 就中腸の断たれるは 是れ秋天 たそがれに、ひとり仏堂の前に立つ。舞い散ったえんじゅの花が地面を埋めつくし、木という木には蟬が鳴きしきる。およそ四季それぞれ、心に悲しみをさそうものだが、とりわけ、はたわたがちぎれるほどに悲しいのは、秋。 ゆうぐれに仏堂の前にひとりで立つと 一面にェンジュの花が散りしき樹木いっぱいにセミが鳴く。 およそ春夏秋冬いつも心は悲しいが なかでも腸がちぎれるかと悲しいのは秋である。 黄昏(くわうこん)ひとり立(た)つ佛堂(ぶつぃだう)の前(まへ) 滿地(まんち)の槐花(くわいくわ) 滿樹(まんじゅ)の蟬(せみ)。 大抵(たいてい) 四時(しじ) 心(こころ)ずべて苦(くる)しめども なかんづく腸(はらわた)の斷(た)つはこれ秋天(しうてん)。 黄昏ひとり立つ佛堂の前 滿地の槐花 滿樹の蟬。 大抵 四時 心ずべて苦しめども なかんづく腸の斷つはこれ秋天。 ゆうぐれに仏堂の前にひとりで立つと 一面にエンジュの花が散りしき樹木いっぱいにせミが鳴く。およそ春夏秋冬いつも心は悲しいが はらわた なかでも腸がちぎれるかと悲しいのは秋である。 黃昏(くわうこん)ひとり立(た)つ佛堂(ぶつだう)の前(まえ) 滿地(まんち)の槐花(くわいくわ) 滿樹(まんじゅ)の蟬(せみ)。大抵(たいてい) 四時(よじ) 心(こころ)ずべて苦(くる)しめども なかんづく腸(はらわた)の斷(た)つはこれ秋天(しうてん)。 黃昏ひとり立つ佛堂の前 滿地の槐花 滿樹の蟬。大抵 四時 心ずべて苦しめども なかんづく腸の斷つはこれ秋天。 たそがれに独り持仏堂の前に立つ。槐(えんじゅ)の落花が庭一面に散らばっている。どの立ち木にも鳴き頻(しき)る蝉(せみ)のこえ。 四季を通じて心悲しまぬ時とてないが 中でも、腸(はらわた)にこたえて悲しいのはそりゃあ秋の頃おい。 たそがれに独り持仏堂の前に立つ。槐の落花が庭一面に散らばっている。どの立ち木にも鳴き頻る蝉のこえ。 四季を通じて心悲しまぬ時とてないが 中でも、腸にこたえて悲しいのはそりゃあ秋の頃おい。 |