題名: | 送王十八歸山寄題仙遊寺 |
作者: | 白居易 |
曾於太白峰前住,數到仙遊寺裏來。黑水澄時潭底出,白雲破處洞門開。林間暖酒燒紅葉,石上題詩埽綠苔。惆悵舊遊那復到,菊花時節羨君迴。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
曾(かつ)て太白峰前(たいはくほうぜん)に於(おい)て住(す)み
数(しば)しば仙遊寺裏(せんゆうじり)に到(いた)りて来(き)たる
黒水澄(こくすいす)む時(とき) 潭底出(たんていい)で
白雲破(はくうんやぶ)るる処(ところ) 洞門開(どうもんひら)く
林間(りんかん)に酒(さけ)を煖(あたた)めて紅葉(こうよう)を焼(た)き
石上(せきじょう)に詩(し)を題(だい)して緑苔(りょくたい)を掃(はら)う
惆悵(ちゅうちょう)す 旧遊(きゅうゆう) 復(ま)た到(いた)ること無(な)きを
菊花(きくか)の時節(じせつ) 君(きみ)が迴(かえ)るを羨(うらや)む
曾て太白峰前に於て住み 数しば仙遊寺裏に到りて来たる 黒水澄む時 潭底出で 白雲破るる処 洞門開く 林間に酒を煖めて紅葉を焼き 石上に詩を題して緑苔を掃う 惆悵す 旧遊 復た到ること無きを 菊花の時節 君が迴るを羨む かつて太白峰の前に住み、しばしば仙遊寺を訪れた。かたわらの黒水の流れは、澄めば淵の底まで見え、白い雲の切れたところには、洞門が開いていた。 そこの林の中で、紅葉を燃やして酒に燗をしたり、石の上に、緑の苔をはらって詩を書いたりした。しかし、悲しいことに、昔このようにして遊んだところへ再び行けないのだ。だが、菊の花の咲くときに、君はそこへ帰って行くという、それがうらやましい。 私はかつて太白峰の前に住み、しばしば仙遊寺に遊びに行った。 仙遊潭の黒い水が澄む時期になると深い潭が底まで透きとおって見え、 白雲の分かれている向こうには奥深い洞門がある。 林の中で酒を暖めようと紅葉を燃やしたり、 石の上に詩を書きつけようとして緑の苔をはらったりした。 今は役目にしばられて仙遊寺にふたたび行く機会がないのが悲しい、 菊の花さくこの時節に君がそこへ帰っていくのが羨ましい。 曾(かつ)て太白峰(たいはくほう)前(ぜん)に住(す)みて 数(しば)しば仙遊寺(せんゆうじ)裏(り)に到(いた)りて来(き)たる 黒水(こくすい)澄(す)む時 潭底(たんてい)出(い)で 白雲(はくうん)破(やぶ)る処(ところ) 洞門(どうもん)開(ひら)く 林間(りんかん)に酒(さけ)を暖(あたた)めて紅葉(こうよう)を焼(や)き 石上(せきじょう)に詩(し)を題(だい)して緑苔(りょくたい)を掃(はら)う 惆帳(ちゅうちょう)たり旧遊(きゅうゅう)の復(ま)た到(いた)るいた無(な)きを 菊花(きつか)の時節(じせつ) 君(きみ)が廻(かえ)るを羨(うらや)む 曾て太白峰前に住みて 数しば仙遊寺裏に到りて来たる 黒水澄む時 潭底出で 白雲破る処 洞門開く 林間に酒を暖めて紅葉を焼き 石上に詩を題して緑苔を掃う 惆帳たり旧遊の復た到るいた無きを 菊花の時節 君が廻るを羨む かつて太白山のふもとに住んでいた頃、仙遊寺には何度も訪れたものだった。 黒い水が澄むと仙遊潭の水底が浮かびあがり、白雲が切れると洞窟の入り口が開いた。 樹間に酒を暖めてもみじした葉を焼いたこともある。岩の上に青苔を払ったこともある。 ああ残念だ、あの頃の遊びは繰り返せない。菊の花咲く今日、かの地に戻る君がうらやましい。 曽(かつ)て太白峰前(たいはくほうぜん)に住(じゅう)し 数(しば)しば仙遊寺裏(せんゆうじり)にり来(き)たる 黒水(こくすい)澄(す)みし時(とき) 潭底(たんてい)出(い)で 白雲(はくうん)破(やぶ)るる処(ところ) 洞門(どうもん)開(ひら)く 林間(りんかん)に酒(さけ)を煖(あたた)めて紅葉(こうよう)を焼(や)き 石上(せきじょう)に詩(し)を題(だい)して緑苔(りょくたい)を掃(はら)う 惆悵(ちゅうちょう)す 旧遊(きゅうよう) 復(ま)た到(いた)ること無(な)く 君のるを羨む 菊花(きっか)の時節(じせつ) 君(きみ)の迴(かえ)るを羨(うらや)む 曽て太白峰前に住し 数しば仙遊寺裏にり来たる 黒水澄みし時 潭底出で 白雲破るる処 洞門開く 林間に酒を煖めて紅葉を焼き 石上に詩を題して緑苔を掃う 惆悵す 旧遊 復た到ること無く 君のるを羨む 菊花の時節 君の迴るを羨む わたしはかつてが太白峯の前に住み たびたび仙遊寺へはまいった。そこのふちは黒い水がたたえられているが澄む時節があると底が見え また自雲のはれまから洞門が見える。林間にモミジをもやして酒の燗をし 石についた緑のこけをとって詩を書きつけたりしたものだ。悲しいかなもう昔の遊びの場所にゆけないのだ。いま菊の咲く時に君がそこへ帰ってゆくのがうらやましい。 かつて太白峯前(たいはくはうぜん)において住(ぢう)し しばしば仙遊寺裏(せんいうじり)にりて來(きた)る。黒水(こくすい)澄(す)む時(とき) 潭底(たんてい)出(い)で 白雲(はくうん)破(やぶ)るる處(ところ) 洞門(どうもん)開(ひら)く。林間(りんかん) 酒(さけ)を煖(あたた)めて紅葉(こうえふ)を焼(や)き 石上(せきじゃう) 詩(し)を題(だい)して綠苔(りょくたい)を掃(はら)ふ。惆悵(ちうちゃう)す舊遊(きういう)また到(いた)るなきを 菊花(きくくわ)の時節(じせつ) 君(きみ)の迴(かへ)るを羨(うらや)む。 かつて太白峯前において住し しばしば仙遊寺裏にりて來る。黒水澄む時 潭底出で 白雲破るる處 洞門開く。林間 酒を煖めて紅葉を焼き 石上 詩を題して綠苔を掃ふ。惆悵す舊遊また到るなきを 菊花の時節 君の迴るを羨む。 |