題名: | 三月三十日題慈恩寺 |
作者: | 白居易 |
慈恩春色今朝盡,盡日裴回倚寺門。惆悵春歸留不得,紫藤花下漸黃昏。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
慈恩寺の春景色も今日でおわり。ひねもすあたりを徘徊し、寺の門によりかかる。ああ、帰りゆく春を引き留めることはできない。紫の藤の花のもと、しだいに深まるたそがれ。
慈恩(じおん)の春色(しゅんしょく) 今朝(こんちょう)尽(く)つ 尽日(じんじつ) 徘徊(はいかい)して寺門(じもん)に倚(よ)る 惆帳(ちゅうちょう)す 春(はる)帰(かえ)りて留(とど)め得(え)ざるを 紫藤(しとう)の花下(かか) 漸(ようや)く黄昏(こうこん) 慈恩の春色 今朝尽つ 尽日 徘徊して寺門に倚る 惆帳す 春帰りて留め得ざるを 紫藤の花下 漸く黄昏 慈恩寺の春のながめも今朝でおしまいとなる。そこでまる一日というもの寺の門のあたりを街徊した。かなしいかな春がかえってゆくのをひきとめられず紫のフジの花の下がだんだんたそがれてゆく。 慈恩(じおん)の春色(しゅんしょく)、今朝(こんてう)盡(つ)く 盡日(ひねもす) 徘徊(はいくわい)して寺門(じもん)に倚(よ)る。惆悵(ちうちゃう)す春歸(はるかへ)りて留(とど)め得(え)ず 紫藤花(しとうくわ)下(か) やうやく黄昏(くわうこん)。 慈恩の春色、今朝盡く 盡日 徘徊して寺門に倚る。惆悵す春歸りて留め得ず 紫藤花下 やうやく黄昏。 |