題名: | 九日登巴臺 |
作者: | 白居易 |
黍香酒初熟,菊暖花未開。閑聽竹枝曲,淺酌茱萸杯。去年重陽日,漂泊湓城隈。今歲重陽日,蕭條巴子臺。旅鬢尋已白,鄉書久不來。臨觴一搔首,座客亦裴回。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
キビの香りが高く酒ができたが、暖かいので菊の花はまだ咲かない。
しずかに地方曲をきき、シュュの酒をちょっと飲む。
去年の今日は、江州の町の隅をうろつき
今年のこの重陽節には、さびしい巴子台にのぼっている。
旅しているうちに鬢が急に白くなり、故郷のたよりも来なくなった。
杯を手にして頭をかくと、一座の人もうろうろした。
黍香(しょかんぱ)しくして酒(さけ)はじめて熟(じく)し、 菊(きく)暖(あたたか)にして花いまだ開(ひら)かず。 閒(しづか)に竹枝(ちくし)の曲(きょく)を聴き、 淺(あさ)く茱萸(しゅゆ)の杯(きかづき)を酌(く)む。 去年(きょねん) 重陽(ちょうやう)の日(ひ)、 漂泊(へうはく)す溢城(ぽんじょう)の隈(くま)。 今歲(こんさい) 重陽(ちょうやう)の日(ひ)、 蕭條(せうでう)たり巴子臺(はしだい)。 旅鬢(りょびん)にはかにすでに白(しろ)く、 鄉書(きゃうしょ)ひさしく來(きた)らず。 觴(さかづき)に臨(のぞ)んで一(ひと)たび頭(かうべ)を掻(か)けば、 座客(ざかく)また徘徊(はいくわい)す。 黍香しくして酒はじめて熟し、 菊暖にして花いまだ開かず。 閒に竹枝の曲を聴き、 淺く茱萸の杯を酌む。 去年 重陽の日、 漂泊す溢城の隈。 今歲 重陽の日、 蕭條たり巴子臺。 旅鬢にはかにすでに白く、 鄉書ひさしく來らず。 觴に臨んで一たび頭を掻けば、 座客また徘徊す。 |