題名: | 再到襄陽訪問舊居 |
作者: | 白居易 |
昔到襄陽日,髯髯初有髭。今過襄陽日,髭鬢半成絲。舊遊都是夢,乍到忽如歸。東郭蓬蒿宅,荒涼今屬誰。故知多零落,閭井亦遷移。獨有秋江水,煙波似舊時。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
むかしこの襄陽に来た時には、口ひげがやっとはえだしたのだった。
いままた襄陽を通ったが、日ひげも髪の毛も半分はしらがとなっている。
むかしのことはみなゆめのようで、ちょっとのまに帰って来たようだ。 城の東のはずれのあばら家は、荒れはてて誰のものとなったのだろう。
むかし馴染はたくさん死に、村そのものも位置がかわっている。
ただ秋の大川だけが、むかしながらの烟波をたたえている。
昔(むかし) 襄陽(じゃうやう)に到(うた)りし日(ひ)、 髯髯(ぜんぜん)として初(はじ)めて髭(ひげ)あり。 いま襄陽(じゃうやう)を過(よ)ぎるの日(ひ)、 髭鬢(しびん)なかば絲(いと)となる。 舊遊(きういう)はすべて夢(ゆめ)のごとく、 たちまち到(いた)ってたちまち歸(かへ)るがごとし。 東郭(とうくわく)の蓬蒿(ほうかう)の宅(たく)、 荒涼(くわうりゃう)いま誰(たれ)にか屬(ぞく)する。 故知(こち) 多(おは)くは零落(れいらく)し、 閭井(りょせい)また遷移(せんい)す。 ひとり秋江(しうかう)の水(みづ)の、 烟波(えんぱ) 舊時(きうじ)に似(に)たるのみあり。 昔 襄陽に到りし日、 髯髯として初めて髭あり。 いま襄陽を過ぎるの日、 髭鬢なかば絲となる。 舊遊はすべて夢のごとく、 たちまち到ってたちまち歸るがごとし。 東郭の蓬蒿の宅、 荒涼いま誰にか屬する。 故知 多くは零落し、 閭井また遷移す。 ひとり秋江の水の、 烟波 舊時に似たるのみあり。 |