題名: | 感鏡 |
作者: | 白居易 |
美人與我別,留鏡在匣中。自從花顏去,秋水無芙蓉。經年不開匣,紅埃覆青銅。今朝一拂拭,自照顦顇容。照罷重惆悵,背有雙盤龍。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
かわいいおまえが別れるときにくれた鏡が箱の中にある。
花のように美しいおまえの顔を見ることができなくなってからは、 秋の冷たい池の中に芙蓉の花がないのと同じようにさびしい。 なながい間、鏡をしまう箱を開けなかったので、赤いほこりが青銅の鏡を覆っていた。
今朝ほこりをはらって、自分の疲れ果てたすがたを映してみた。 見おわればまたしても悲しみにおそわれる、鏡の背にはつがいの龍がなかよくからみあっているじゃないか。
美人(びじん)我(わ)れと別(わか)る 鏡(かがみ)を留(とど)めて 匣中(こうちゅう)に在(あ)り 花(はな)の顔(かんばせ)の去(さ)りてより 秋水(しゅうすい)に芙蓉(ふよう)無(な)し 年(とし)を経(へ)て匣(はこ)を開(ひら)かず 紅(くれない)の埃(ほこり)は青銅(せいどう)を覆(おお)う 今朝(こんちょう) 一(ひと)たび払拭(ふっしょく)して 自(みずか)ら照(て)らす 憔悴(しょうすい)の容(すがた) 照(て)らし罷(おわ)りて重(かさ)ねて惆悵(ちゅうちょう)す 背(せ)に双(つが)いの盤(わだかま)れる龍(りゅう)有(あ)り 美人 我れと別る 鏡を留めて 匣中に在り 花の顔の去りてより 秋水に芙蓉無し 年を経て匣を開かず 紅の埃は青銅を覆う 今朝 一たび払拭して 自ら照らす 憔悴の容 照らし罷りて重ねて惆悵す 背に双いの盤れる龍有り |