題名: | 渭村雨歸 |
作者: | 白居易 |
渭水寒漸落,離離蒲稗苗。閑傍沙邊立,看人刈葦苕。近水風景冷,晴明猶寂寥。復茲夕陰起,野色重蕭條。蕭條獨歸路,暮雨濕村橋。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
渭水は寒で水がだんだんすくなくなったが、岸にはまだガマやヒエが高くはえている。
しずかに岸の砂の上に立ち、わたしはアシを刈る人を見ている。
水に近いところは景色もひえびえとして、晴れた日でもなおさびしい。
まして夕方になってくると、野原の感じがいっそうさびしい。
さらにさびしいのは一人で帰る道で、暮雨が村の橋をぬらして降る。
渭水(えすい) 寒(さむ)うして漸(やうや)く落(お)つ、 離離(りり)たり蒲稗(ほはい)の苗(なへ)。 閑(かん)に沙邊(さへん)に旁(そ)うて立(た)ち、 人(ひと)の葦苕(いてう)を刈(か)るを看(み)る。 水(みづ)に近(ちか)く風景(ふうけい)冷(ひやや)がに、 晴明(せいめい)なほ寂寥(せきれう)たり。 またここに夕陰(せきいん) 起(おこ)り、 野思(やし) 重(かさ)ねて蕭條(せうでう)たり。 蕭條(せうでう)たりひとり歸(かへ)る路(みち) 、 暮雨(ぼう) 村橋(そんけう)を溼(うるほ)す。 渭水 寒うして漸く落つ、 離離たり蒲稗の苗。 閑に沙邊に旁うて立ち、 人の葦苕を刈るを看る。 水に近く風景冷がに、 晴明なほ寂寥たり。 またここに夕陰 起り、 野思 重ねて蕭條たり。 蕭條たりひとり歸る路 、 暮雨 村橋を溼す。 渭水は寒で水がだんだんすくなくなったが、岸にはまだガマやヒエが高くはえている。しずかに岸の砂の上に立ち、わたしはアッを刈る人を見ている。水に近いところは景色もひえびえとして、晴れた日でもなおさびしい。まして夕方になってくると、野原の感じがいっそうさびしい。さらにさびしいのは一人で帰る道で、暮雨が村の橋をぬらして降る。 渭水(えすい) 寒(さむ)うして漸(やうや)ぐ落(お)つ、離離(りり)たり蒲稗(ほはい)の苗(なへ)。閑(かん)に沙邊(さへん)に旁(そ)うて立(た)ち、人(ひと)の葦苕(えてう)を刈(か)るを看(み)る。水(みづ)に近(ちか)く風景(ふうけい)冷(ひやや)がに、晴明(せいめい)なほ寂戮(せきれう)たり。またここに夕陰(せきいん) 起(おこ)り、野思(やし) 重(かさ)ねて蕭條(せうでう)たり。蕭條(せうでう)たりひとり歸(かへ)る路(みち)、暮雨(ぼう) 村橋(そんけん)を溼(うるほ)す。 渭水 寒うして漸ぐ落つ、離離たり蒲稗の苗。閑に沙邊に旁うて立ち、人の葦苕を刈るを看る。水に近く風景冷がに、晴明なほ寂戮たり。またここに夕陰 起り、野思 重ねて蕭條たり。蕭條たりひとり歸る路、暮雨 村橋を溼す。 |