題名: | 遊襄陽懷孟浩然 |
作者: | 白居易 |
楚山碧巖巖,漢水碧湯湯。秀氣結成象,孟氏之文章。今我諷遺文,思人至其鄉。清風無人繼,日暮空襄陽。南望鹿門山,藹若有餘芳。舊隱不知處,雲深樹蒼蒼。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
ここでは楚の山が高くそびえ、漢水が勢いよく流れている。この山水のすぐれた気がかたまって形をなした、すなわち孟浩然の詩である。わたしは今そののこした詩を読み、なつかしくてその生まれた襄陽にきた。しかしその清らかな詩風はつぐ人もなく、日ぐれの襄陽は無人のようだ。ただ南の鹿門山を眺めると、しげみの中に今もなごりをとどめているようだ。むかしそのかくれ住んだ場所はわからず、雲がたれこめ樹がしげっているのみだ。
楚山(そざん) 碧(みどり)にして巖巖(がんがん)、漢水(かんすい) 碧(みどり)にして湯湯(しゃうしゃう)。秀氣(しゃき) 結(むす)んで象(しゃう)を成(な)す、孟氏(まうし)の文章(ぶんしゃう)。今(いま)われ遺文(いぶん)を諷(ふう)し、人(ひと)を思(おも)うてその郷(きゃう)に至(いた)る。清風(せいふう) 人(ひと)の繼(つ)ぐなく、日(ひ)暮(く)れて襄陽(しゃうやう)空(むな)し。南(みなみ)のかた鹿開山(ろくもんざん)を望(のぞ)めば、藹(あい)として餘芳(よはう)あるが若(ごと)し。舊隱(きういん) 處(ところ)を知(し)らず、雲(くも)深(ふか)うして樹(き)蒼蒼(さうさう)たり。 楚山 碧にして巖巖、漢水 碧にして湯湯。秀氣 結んで象を成す、孟氏の文章。今われ遺文を諷し、人を思うてその郷に至る。清風 人の繼ぐなく、日暮れて襄陽空し。南のかた鹿開山を望めば、藹として餘芳あるが若し。舊隱 處を知らず、雲深うして樹蒼蒼たり。 |