題名: | 雜曲歌辭 金縷衣 |
作者: | 無名氏 |
勸君莫惜金縷衣,勸君惜取少年時。花開堪折直須折,莫待無花空折枝。 | |
英譯: |
I ADJURE you, sir, not to prize your coat of gold
thread;
I adjure you, sir, to prize the time of youth.
When the flower opens and is ready for plucking, it
should straightway be plucked;
Do not delay until there is no flower, and pluck an
empty twig.
I advise you not to cherish cloth of gold, But to honor the days of youth. When flowers bloom they need be plucked: Wait not to grasp in vain at empty twigs. I urge you, milord, not to cherish your robe of golden thread; Rather, milord, I urge you to cherish the time of your youth. When the flower is open and pluckable, you simply must pluck it; Don't wait till there are no flowers, vainly to break branches. |
日譯: |
金糸の着物も借しむまい
若い日をこそ惜しむべし
花が咲いたらその間に手折れ
散ったあとではしようもない
君に勧(すす)む 金縷(きんる)の衣を惜しむ莫(なか)れ 君に勧(すす)む 須(すべか)らく少年の時(とき)を借しむべし 花開(ひら)いて折るに堪(た)えば直(ただ)ちに須(すべか)らく折るべし 花無きを待って空(むな)しく枝を折る莫(なか)れ 君に勧む 金縷の衣を惜しむ莫れ 君に勧む 須らく少年の時を借しむべし 花開いて折るに堪えば直ちに須らく折るべし 花無きを待って空しく枝を折る莫れ あなたにお勧めしましょう、黄金の糸の豪華な衣も惜しむことのないようにと。そして、さらにあなたにお勧めしましょう、若々しい青年の日々をこそ惜しみなさいと。 花が咲いて、その花が折り取れるようになったら、すぐにぜひとも折り取るべきなのだ。花がなくなってから、むだに枝を折るようなことにならないように。 君(きみ)に勧(すす)む 金縷(きんる)の衣(ころも)を惜(を)しむ莫(な)かれと 君(きみ)に勧(すす)む 少年(しょうねん)の時(とき)を惜(を)しみ取(と)れと 花開(はなひら)きて折(を)る堪(た)へなば 直(ただ)ちに須(すべか)らく折(を)るべし 花無(はなな)きを待(ま)ちて 空(むな)しく枝(えだ)を折(を)ること莫(な)かれ 君に勧む 金縷の衣を惜しむ莫かれと 君に勧む 少年の時を惜しみ取れと 花開きて折る堪へなば 直ちに須らく折るべし 花無きを待ちて 空しく枝を折ること莫かれ |