題名: | 初出城留別 |
作者: | 白居易 |
朝從紫禁歸,暮出青門去。勿言城東陌,便是江南路。揚鞭簇車馬,揮手辭親故。我生本無鄉,心安是歸處。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
朝には宮中から帰ってきた身が、
夕方には長安城の東南の青門を出て去っていく。
ここは城のすぐ東の道だとはおっしゃるな、
これは江南の杭州へ向かう道なのだ。
鞭を挙げ馬車に乗って見送りにかけつけてくれた人がいっぱいいる、
手をふって親戚や友人に別れを告げる。
私はもともと郷里なぞない人間、心の安らぐ所ならそこが落ちつき場所。
朝(あさ)には紫金(しきん)従(よ)り帰(かえ)り 暮(く)れには青門(せいもん)を出(い)でて去(さ)る 言(い)う勿(な)かれ城東(じょうとう)の陌(はく)と 便(すなわ)ち是(こ)れ江南(こうなん)への路(みち) 鞭(むち)を揚(あ)げて車馬(しゃば)簇(むらが)り 手(て)を揮(ふる)いて親故(しんこ)に辞(じ)す 我(わ)れ生(う)まれて本(も)と郷(ふるさと)と無(な)し 心(こころ)安(やす)きは是(こ)れ帰処(きしょ) 朝には紫金従り帰り 暮れには青門を出でて去る 言う勿かれ城東の陌と 便ち是れ江南への路 鞭を揚げて車馬簇り 手を揮いて親故に辞す 我れ生まれて本と郷と無し 心安きは是れ帰処 |